出版社内容情報
本書では、ISO140040(2006)とISO14044(2006)の方法に則り、製品やサービスのライフサイクルでの環境への排出物量や資源の消費量を計算した後で(ライフサイクルインベントリ分析;LCI)、それらの環境への影響を評価する方法(ライフサイクル影響評価;LCIA)として、著者らが開発してきた方法であるLIME(Life Cycle Impact Assessment Method based on Endpoint)の最新版(LIME3)を解説。 LIME1、LIME2ではいずれも日本の国内での評価に使われることを前提としていたが、LIME3では、この方法を世界の各国に広げ、各国の人々の価値観を表現。
内容説明
グローバル化する企業のサプライチェーンに対応し、日本企業が世界規模で環境ビジネスを展開する上での最適な手法。
目次
第1部 LIME3の概要(ライフサイクル影響評価;LIME3の概要と特徴)
第2部 被害評価手法(気候変動;大気汚染(PM2.5)
光化学オキシダント
水消費
土地利用
鉱物・化石資源消費
森林資源消費)
第3部 正規化(既存研究の現状と評価の方針;研究手法;結果;議論)
第4部 統合化(評価目的;評価方法;結果;議論;まとめ)
著者等紹介
伊坪徳宏[イツボノリヒロ]
早稲田大学創造理工学部教授、東京大学生産技術研究所客員教授。1998年東京大学大学院工学系研究科材料学専攻修了、博士(工学)。1998年社団法人産業協会LCA開発推進部研究員、2001年独立行政法人産業技術総合研究所LCA開発推進部研究員、2003年同所ライフサイクルアセスメント研究センターLCA手法研究チーム長、2005年武蔵工業大学(現・東京都市大学)環境情報学部准教授、2011年同校総合研究所環境影響評価手法研究センター長、2013年同校環境学部教授、2023年4月より現職。専門はライフサイクル影響評価手法開発、環境フットプリント
稲葉敦[イナバアツシ]
一般社団法人日本LCA(LCAF)推進機構理事長。1981年東京大学大学院工学系化学工学専攻博士課程修了、工学博士。1981年公害資源研究所(現・産業技術総合研究所)入所、1984年米国商務省標準局火災研究所客員研究員、1990年オーストリア国際応用システム研究所客員研究員、1999年資源環境技術総合研究所(現・産業技術総合研究所)企画室長、2001年産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター長、2005年東京大学人工物工学研究センター教授、2009年工学院大学先進工学部教授、2020年より現職。専門はライフサイクルアセスメント、カーボンフットプリント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。