出版社内容情報
有機反応を酸と塩基で統一的に理解することを目的に解説した画期的なテキスト。
内容説明
有機化学反応を酸塩基反応として統一的にとらえ、理解することを目的に解説した画期的なテキスト。有機極性反応はすべて広い意味で酸と塩基の反応として分類できる。つまり、有機化合物の酸性中心と塩基性中心を見極めれば、塩基から酸に電子対が動き、結合の組換えを起こして反応を達成することが分かる。本書は有機反応の化学を一から考えていこうとするものであり、新しい視点から統一的に学習することができる。初学者にも分かりやすく反応の基礎から解説。また、大学院入試に備えて有機化学を総復習するためにも最適である。本書で学習すれば、反応がどのように進むか反応機構まで予測できるようになり、有機化学の発展的な内容も十分にこなすことができるようになるだろう。
目次
1 有機分子の構造と相互作用
2 酸塩基反応と有機極性反応
3 π結合の酸塩基反応1:アルケンへの付加
4 π結合の酸塩基反応2:芳香族置換反応
5 飽和炭素における酸塩基反応1:求核置換反応
6 飽和炭素における酸塩基反応2:脱離反応
7 カルボニル基の酸塩基反応
8 エノラートイオンとその等価体
9 酸・塩基触媒反応
著者等紹介
奥山格[オクヤマタダシ]
1968年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。1968~1999年大阪大学基礎工学部。1999~2006年姫路工業大学・兵庫県立大学理学部。現在、兵庫県立大学名誉教授。専門、物理有機化学・ヘテロ原子化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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