内容説明
本書は経済学に必要となる解析学の基礎として、とくに古典的均衡分析を支える数学的方法の要点を整理したものである。大学初年次までに学習する一変数函数の微分積分および線形代数の初等的知識を念頭に置き、序盤において解析学の土台となるユークリッド空間および凸集合の基礎事項を抑えた上で、中盤から多変数函数の微分積分の理論を学ぶ。後半の6章および7章では、経済学にとってひとつの核心となる合理的選択の問題を数学的に表現しかつ解決する方法としての極値問題を詳述するとともに、古典的均衡分析として一般均衡の存在証明までを述べる。
目次
第1章 ユークリッド空間の代数と幾何
第2章 凸集合
第3章 微分の基礎理論
第4章 多変数函数のリーマン積分1
第5章 多変数函数のリーマン積分2
第6章 極値問題
第7章 古典的均衡分析
著者等紹介
丸山徹[マルヤマトオル]
1949年、東京に生まれる。1972年、慶應義塾大学経済学部卒業。現在、同大学名誉教授、経済学博士。専攻:解析学、数理経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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