出版社内容情報
環境倫理学の古典、SDGs時代にあわせて増補新版刊行!環境問題への対処を具体的に提言する。
内容説明
エコロジー運動の哲学的・倫理学的基礎の解明をめざして生まれた思想、環境倫理学―本書では、環境倫理学の三つの基本主張:自然の生存権の問題、世代間倫理の問題、地球全体主義の紹介から説き起こし、対応を迫られている様々な環境問題について、どのように対処すればよいのかを具体的に提言。環境倫理学の本邦初の入門書として好評を博した書の“増補新版”では、各章末に新たに「補遺」を加え、二一世紀の今、現代人が深く考えるための示唆に富むヒントを提示。
目次
環境倫理学の三つの基本主張
「中之島ブルース」―または人間に対する自然の権利
世代間倫理としての環境倫理学
地球全体主義の問題
日本の使命
人口と環境
バイオエシックスと環境倫理学の対立
ゴミと自然観
世代間倫理と歴史相対主義
未来の人間の権利
権利はどこまで拡張できるか
アメリカの自然主義と土地倫理
生態学と経済学
再考、再興、自然主義!
著者等紹介
加藤尚武[カトウヒサタケ]
京都大学名誉教授、鳥取環境大学名誉学長。東京大学文学部哲学科卒。1937年東京生まれ。日本哲学会委員長、東京大学医学系研究科特任教授なども歴任。専門はヘーゲル哲学および環境倫理学・生命倫理学などの応用倫理学。哲学奨励山崎賞(1979年)、和辻哲郎文化賞(1993年)、紫綬褒章(2000年)、瑞宝中綬章(2012年)を受賞(章)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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