内容説明
場の量子論は、素粒子理論や物性理論の研究に欠かせない分野である。本書は、「場の量子論を学ぶ際に初めに読む本」として世界中で高い評価を受ける人気テキストの翻訳版。明快な解説で、場の量子論のエッセンスを学ぶことができる。素粒子や物性への応用にも触れ、量子力学を学び終えたばかりの入門者から専門家まで幅広く関心を引く一冊である。本書では場の量子論の基礎を扱う。
目次
第1章 動機づけと基礎(誰が必要?;量子論の経路積分形式 ほか)
第2章 ディラックとスピノール(ディラック方程式;ディラック場の量子化 ほか)
第3章 繰り込みとゲージ不変性(自分の無知を切り落とす;繰り込み可能と繰り込み不可能 ほか)
第4章 対称性と対称性の破れ(対称性の破れ;南部‐ゴールドストーンボソンとしてのパイオン ほか)
付録
著者等紹介
ジー,アンソニー[ジー,アンソニー] [Zee,Anthony]
徐一鴻。ハーバード大学にて、S.コールマンのもと博士号を取得。カリフォルニア大学サンタバーバラ校カブリ理論物理学研究所教授。専門分野は、高エネルギー物理・場の理論・宇宙論・生物物理・凝縮系物理・数理物理。場の理論を駆使した多様な量子系の分析で知られる
原田恒司[ハラダコウジ]
東京工業大学大学院理工学研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。九州大学基幹教育院自然科学理論系部門教授。専門は素粒子論
筒井泉[ツツイイズミ]
東京工業大学大学院理工学研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所・理論センター准教授。専門分野は素粒子論・量子力学基礎論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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