内容説明
様々な工学分野において関心の高まる格子ボルツマン法について、本方法の研究をリードしてきた著者らによる待望の解説書。前半では、格子ボルツマン法(LBM)の基礎理論からはじめ、それを発展させたlattice kineticスキーム(LKS)も紹介する。さらに後半では、移動境界流れに適用できるIB‐LBM、気液および液液二相流体に適用可能な二相系LBMについて解説する。各章にある計算アルゴリズム、および巻末付録Fにある簡単なプログラム例(ソースコード、ダウンロード可能)なども併せて、LBMの優れたところを実感しながら理解を深めることができる。
目次
第1章 格子ボルツマン法(LBM)
第2章 lattice kineticスキーム
第3章 埋め込み境界‐格子ボルツマン法(IB‐LBM)
第4章 二相系格子ボルツマン法(二相系LBM)
付録A 無次元変数の定義
付録B D3Q19モデルとD3Q27モデル
付録C MRTモデルを用いたLBM(MRT‐LBM)
付録D 粒子速度ciの総和に関する公式
付録E lattice units
付録F プログラム例
著者等紹介
稲室隆二[イナムロタカジ]
1979年3月京都大学大学院工学研究科修士課程航空工学専攻修了。1979年4月三菱重工業長崎研究所入社。1986年3月京都大学工学博士。1988年4月~1990年5月カリフォルニア工科大学航空学科客員研究員。1994年1月京都大学工学部(化学工学科)助教授。2004年2月京都大学大学院工学研究科(航空宇宙工学専攻)教授。専門分野、流体力学、数値流体力学(格子ボルツマン法)、界面ダイナミクス、羽ばたき飛翔、二相流
吉野正人[ヨシノマサト]
2000年3月京都大学大学院工学研究科博士課程化学工学専攻修了。2000年3月京都大学博士(工学)。2000年4月信州大学工学部(機械システム工学科)助手。2004年4月信州大学工学部(機械システム工学科)講師。2004年10月信州大学工学部(機械システム工学科)助教授。2012年4月信州大学工学部(機械システム工学科)教授。2014年4月信州大学学術研究院工学系教授。専門分野、流体力学、数値流体力学(格子ボルツマン法)、移動現象論、二相流
鈴木康祐[スズキコウスケ]
2014年3月京都大学大学院工学研究科博士課程航空宇宙工学専攻修了。2014年3月京都大学博士(工学)。2014年4月信州大学学術研究院工学系助教。2019年4月信州大学学術研究院工学系准教授。専門分野、流体力学、数値流体力学(格子ボルツマン法)、移動境界流れ、羽ばたき飛翔(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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