内容説明
物質の結晶構造や細胞組織といった微視的な世界に潜むエキゾチックな多面体や曲面をはじめとする立体的な幾何学図形についての入門書。ノーベル賞に輝いたフラーレンや準結晶などに並ぶ新しい物質素材への実際的な応用がおもな目的になっているが、造形芸術などの分野でも役立てることができるように美しい図を使って解説されている。そこに見る2次元平面や3次元空間の充填図形、4次元図形、黄金比などのほか、螺旋構造、迷路構造、スポンジ構造など、これまであまり知られてこなかった立体図形は、近い未来の新しい物質素材や造形作品を先取りするような魅力をたたえている。
目次
1章 概観
2章 2次元タイリング
3章 3次元タイリング
4章 円と球の配置
5章 階層構造
6章 クラスター
7章 螺旋構造
8章 3次元ネット
9章 3重周期曲面
10章 金属の世界に見る新しい原子配列
付録 新しい幾何学とコンピュータ処理
著者等紹介
ロード,E.A.[イーソン,カサンドラ] [Lord,Eric A.]
インド理科大学金属工学研究科客員研究員
マッカイ,A.L.[マッカイ,A.L.] [Mackay,Alan L.]
ロンドン大学結晶学研究科名誉教授。英国王立協会会員
ランガナサン,S.[ランガナサン,S.] [Ranganathan,S.]
インド理科大学金属工学研究科名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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