目次
清水次郎長伝より森の石松と三十石船道中
天保水滸伝より笹川の花会
壺坂霊験記
佐渡情話
岸壁の母
紺屋高尾
慶安太平記より怪僧善達
真景累ヶ淵より豊志賀
怪談牡丹燈籠よりお札はがし
東海道四谷怪談より伊右衛門内の場
著者等紹介
瀧口雅仁[タキグチマサヒト]
1971年東京生まれ。演芸評論家。現在、恵泉女学園大学、和光大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすかりし
0
こういうアンソロジーいいですね。児童書には専門家が子供たちのためと心を砕いてわかりやすく書いてくれた良質の入門書があるのでおっさんもとても重宝します。「すし食いねえ」なんて断片しか知らなかったネタも、ああこういう話の一部だったのかと改めて勉強になりました。それにしても浪曲は明治以降の芸能なんですね。思ってたよりも新しい芸能だと知れたのも収穫。圓朝の牡丹灯籠も読んでみたくなりました。2020/11/19
私的読書メモ3328
0
解説文の調子などからすると、年少者を想定して書かれたものかと思いますが、大人でも十分鑑賞に耐えます。というか、中学生ぐらいでも余程古風な趣味を持ち合わせた子でないと流石に難しいような。著名作品の見所部分を抽出してあり、一編一編が短く読み易いこともあり、日本伝統芸能の持つ豊かな文化に触れる導入として、よい一冊だと思います。2020/01/01