高齢者のための糖尿病診療

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高齢者のための糖尿病診療

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  • サイズ A5判/ページ数 192p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784621303672
  • NDC分類 493.12
  • Cコード C3047

出版社内容情報

2025年問題を控えプライマリケアとなった糖尿病。感染症と糖尿病のエキスパートがタッグを組み、特性と高齢者への作法を検証。高齢者の5人に1人が糖尿病(DM)、今後も発症は減りません。2025年問題を控え、DMは専門医の領域ではなく、プライマリケアとなりました。感染症のエキスパート岩田健太郎医師と、糖尿病のエキスパートがタッグを組み、DMの特性と高齢者へのご作法を検証、ガイドラインではわからない薬物・生活療法、在宅療法の訓えがここにあります。

第1部 総 論

1章 高齢者では,なぜ糖尿病が多いのか…? 
 1.糖尿病は「国民病+高齢者」に多い疾患である
 2.高齢者糖尿病の特徴(3つの掟)を踏まえる
 3.低血糖リスクのある薬はできるだけ使用しない

2章 高齢化にともなう合併症
 1.「老いは誰でも避けられない!」の理屈を知る
 2.足腰と口は生きる手段! そのケアを欠かさずに
 3.認知症,うつ病はセルフケア能力を奪う,早期発見が肝心!
 4.サポーターの存在が「鍵」,フレイル対策!

3章 糖尿病にともなう合併症 
 1.糖尿病合併症は見逃さない! 
 2.網膜症,腎症,神経障害ではなく,「眼の病気」「腎の病気」「神経の病気」と捉えて対応する
 3.患者の足にも注目,変化を見逃すな!
 4.感染症の重症化を防ぎ,癌も見逃さないようにしよう!

4章 高齢者糖尿病の血糖コントロール目標 
 1.推定余命10年以内の高齢者でも,急性感染症やHHSを考慮し,HbA1cは10%以下には抑えたい
 2.「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値)」に沿って,個別にコントロール目標を設定
 3.重症低血糖リスクがある薬剤(インスリン,SU薬,グリニド薬)使用時は,目標値の下限を下回らないように注意!

第2部 各 論

5章 高齢者糖尿病の外来診療 
 1.初診では「意識障害」「自覚症状なし」「既往歴あり」に気をつける
 2.高齢者糖尿病においても,再診時の対応の優劣が治療成績を決定する

6章 高齢者糖尿病の病棟診療 
 1.入院後,早期にCGAを行い,患者ごとの糖尿病治療と退院支援を
 2.薬物療法では低血糖を起こさないことが最優先
 3.介護者による内服を考慮し,なるべく1日1回内服や1週間に1回内服を
 4.インスリンを導入する場合は,血糖管理が安定したら「2回打ち」「1回打ち」とステップダウンする
 5.シックデイ時の血糖値のみに応じた「単純なスライディング・スケール法」は,血糖管理をかえって不安定にする

7章 周術期の管理と注意点 
 1.術前に「栄養状態」「脱水」「電解質」を評価し、改善や補正を行う
 2.術前の合併症の評価では,虚血性心疾患・腎機能・呼吸機能の評価が重要
 3.軽症の糖尿病患者でも高齢者の場合,術後に脱水と感染を併発すると,HHSの恐れあり
 4.特に大手術後でIVHを行う症例では,要注意!
 5.術後,栄養障害患者(BMI18未満)では,急激に栄養を補給すると,refeeding syndromeの恐れあり

8章 高齢者糖尿病の薬物療法 
 1.高齢者では「低血糖」と「腎機能低下」が薬剤選択のキモ
 2.高齢者では,SU薬はなるべく使用しない!
 3.75歳(原則)までは,禁忌でなければ「メトホルミン」
 4.76歳以上and/or腎不全の場合は,胆汁排泄型のDPP-4阻害薬
 5.インスリンが必要な場合は,持効型インスリン(1回注射)と内服薬を併用
 6.GLP-1受容体作動薬,特にデュラグルチドは週1回の注射でよい(低血糖リスクもなく,高齢者でも「OK」な薬剤)

9章 高齢者糖尿病の生活療法 
 1.高齢者糖尿病の食事療法の目標は,減量にあらず,身体活動の維持を前提とすべし
 2.とにかく用事をみつけて体を使うこと,高齢者糖尿病の運動療法
 3.生きがいをもってアクティブライフへ,社会参加を促そう!

10章 糖尿病と感染症対策 
 1.「易感染性」の一言で思考停止に陥らない
 2.感染症は診断が大事
 3.高齢者に「急性発症」が起きた場合,感染症を考える
 4.菌を治療しない.病気を治療する
 5.抗菌薬の薬理学的属性を理解する
 6.基本的な予防策を

11章 高齢者糖尿病と癌 
 1.日本人糖尿病の死因1位の悪性新生物,2位の感染症に,高齢者では注意する
 2.2型糖尿病で,全癌,特に大腸癌,肝臓癌,膵臓癌のリスクが増加
 3.糖尿病治療薬の癌発症リスクは,ピオグリタゾン以外にはエビデンスなし
 4.糖尿病患者の癌治療では,がん専門病院よりも,糖尿病専門医もいる総合病院に紹介したほうがよい

12章 高齢者糖尿病のポリファーマシー問題と薬剤管理 
 1.高齢者糖尿病への薬物処方は慎重に! ――5つのポイントを踏まえる
 2.ポリファーマシーを解消しよう! ――背景にある問題点を探る
 3.認知症患者の服薬管理五箇条で有害事情を回避する
 4.院内スタッフ(CDEなど)の力を借りよう!

13章 糖尿病と認知症 
 1.糖尿病患者の認知症発症リスクは2~4倍
 2.糖尿病をともなう場合,遂行機能が障害されやすい
 3.治る認知症を見逃さない
 4.とにかく低血糖を起こさない
 5.BPSDへの対応は「薬1.5割,ケア8.5割」

14章 高齢者糖尿病の在宅ケア 
 1.2025年問題で,在宅医療は重要なミッションを担う
 2.在宅医療では厳重な血糖管理は不要! 生活の傾向(くせ)をみつけ,生きる意欲を奪わない工夫を
 3.薬物療法のキモは「服薬アドヒアランス」「介護者の負担軽減」「有害事象回避」
 4.地域包括ケアにおけるチーム・モニタリングが大切

第3部 座談会

15章 座談会(臨床編)
 1.JDS は糖尿病薬使用に関する明確な指針を打ち出すべき
 2.薬物療法+生活療法がよいアウトカムのコツ
 3.「何が人を変えるのか…?」のまなざしを養う
 4.昔はHbA1c 6.5%以下,今は「なるべく低血糖を起こさない」
 5.私はこう考える.HbA1c 値の目安

16章 座談会(制度編) 
 1.非専門医に読まれるべき,ガイドラインを整備すべき
 2.新薬は飛びつかず,2年寝かせろ
 3.添付文書改訂の壁は,ポリファーマシーの遠因
 4.CDE 等の人を育て,糖尿病関連加算も活用する
 5.高齢者の「原則禁忌」には,例外あり
 6.施設向け「初期治療ガイドライン」を活用ください


コラム一覧
 イワオカが,糖尿病専門医になったワケ  
 それは老年症候群? 「治せるか」「治せないか」の見極めを! 
 見逃したら大変,脳や心臓のトラブル! 
 糖尿病診療で役立つ語呂合わせ 
 HbA1cと血糖値の解離 
 周術期の目標血糖値 
 シックデイ・ルール 
 高齢者では腎機能の評価は外せない 
 高齢者糖尿病患者に役立つ無理のない食事指導 
 糖尿病をともなう認知症は非典型となりやすい 

岩田 健太郎[イワタケンタロウ]
監修

岩岡 秀明[イワオカヒデアキ]
著・文・その他

栗林 伸一[クリバヤシノブイチ]
著・文・その他

?瀬 義昌[タカセヨシマサ]
著・文・その他

内容説明

高齢者の血糖管理と生活指導『厳格派』と『現実派』あなたなら、どちらを選ぶ…?

目次

第1部 総論(高齢者では、なぜ糖尿病が多いのか…?;高齢化にともなう合併症;糖尿病にともなう合併症;高齢者糖尿病の血糖コントロール目標 ほか)
第2部 各論(高齢者糖尿病の外来診療;高齢者糖尿病の病棟診療;周術期の管理と注意点;高齢者糖尿病の薬物療法 ほか)
第3部 座談会(座談会(臨床編)
座談会(制度編))

著者等紹介

岩岡秀明[イワオカヒデアキ]
1981年千葉大学医学部卒業後、同大学第2内科入局、同大学医学部附属病院および国立柏病院にて内科臨床研修修了後、国立佐倉病院内科、成田赤十字病院内科等を経て、2002年4月より船橋市立医療センター代謝内科部長となる。2012年より千葉大学医学部臨床教授を併任。日本糖尿病学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医。著書に『ここが知りたい!糖尿病診療ハンドブックVer.3』(中外医学社)、『プライマリ・ケア医のための糖尿病診療入門』(日経BP社)、他多数

栗林伸一[クリバヤシノブイチ]
1980年千葉大学医学部卒業後、同大学第2内科入局。国保旭中央病院、新八柱台病院(副院長)を経て、1993年医療法人社団三咲内科クリニック開設(院長・理事長)。全国臨床糖尿病医会理事・学術委員長、千葉県臨床糖尿病医会会長、日本糖尿病学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。著書に『ここが知りたい!糖尿病診療ハンドブックVer.4』(中外医学社)、他多数

〓瀬義昌[タカセヨシマサ]
1984年信州大学医学部卒業。東京医科大学大学院修了、麻酔科、小児科を経て、2004年訪問診療を中心とする医療法人社団至高会たかせクリニック開設(理事長)。在宅医療における認知症のスペシャリストとして厚生労働省推奨事業や東京都・大田区の地域包括ケア、介護関連事業の委員も数多く務める。日本プライマリ・ケア連合学会認定医、日本老年精神医学会専門医。厚生労働省高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループ構成員。昭和大学客員教授。著書に『認知症の治療とケア 第2版』(じほう)、他多数

岩田健太郎[イワタケンタロウ]
1997年島根医科大学医学部医学科卒業後、沖縄県立中部病院研修医、1998年米国セントルークス・ルーズベルト病院内科レジデント、2001年米国ベスイスラエル・メディカルセンター感染症フェロー、北京インターナショナルSOSクリニック家庭医を経て、2004年亀田総合病院感染症内科部長、総合診療感染症科部長となる。2008年より、神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。著書に『極論で語る感染症内科』(丸善出版)、『高齢者のための感染症診療』(丸善出版)、他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。