出版社内容情報
ピラミッドやパルテノン神殿などの建築物の造形とその根底にある思想を探り、宗教、王権、建築の相互作用を解き明かす。
内容説明
本書では地中海から東アジアにおよぶ古代文明とその宗教建築の揺籃期から確立期までの変遷を扱う。ピラミッドやジグラト、ギリシア神殿、仏教寺院、ヒンドゥー教寺院、天子の宮殿などの建築造形とその根底にある古代的思惟を探り、宗教、王権、建築の相互作用を解き明かす。
目次
第1章 専制王権の成立と建築の誕生(新石器時代と初期文明の建築的断層;群小国家時代の宗教と専制国家の宗教;古代専制国家の成立と建築の誕生)
第2章 建築の記念性の成立(巨大施設をどのようにつくるか;恒久性の確保;記念碑的形状の基調 ほか)
第3章 世界帝国と世界宗教 建築の展開(世界宗教へ;世界宗教の成立と建築の変遷;古代建築の記念性の展開)
終章 古代の国家・宗教・建築の変遷
著者等紹介
中川武[ナカガワタケシ]
早稲田大学名誉教授。工学博士。博物館明治村館長。専門はアジア、日本を中心とした建築史
溝口明則[ミゾグチアキノリ]
早稲田大学客員教授。工学博士。専門は日本建築史、アジア建築史、建築技術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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