出版社内容情報
タツノオトシゴ全42種の生体に関する最新の研究成果の解説と、美しい生体写真、実際のサイズがわかるシルエットを添えた一冊。
内容説明
背中の鰭を揺らしながら直立して泳ぐ姿。鱗のない体表。モノにつかまることができる尾部。そして周囲になじむ巧妙な擬態―。本書では、知られざるタツノオトシゴの真の姿を紹介する。全42種の美しい生体写真や原寸大シルエットに、生態に関する最新の研究結果を添えて解説。さらに、近縁のシードラゴンやパイプフィッシュの多彩な15種も掲載。
目次
タツノオトシゴのすべて(謎多き生態;形態;生活史と行動;繁殖;分布;化石;進化;貿易;保全)
タツノオトシゴの全種
タツノオトシゴの仲間
著者等紹介
ローリー,サラ[ローリー,サラ] [Lourie,Sara]
タツノオトシゴ分類学の第一人者。数種のピグミーシーホースの新種発見者でもある
曽我部篤[ソガベアツシ]
弘前大学農学生命科学部准教授。博士(理学)。専門は行動生態学、進化生態学。タツノオトシゴを含むヨウジウオ科魚類を対象として、繁殖行動の進化を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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鯖
14
垂直に泳ぎ、鱗はなく、オスが托卵し、メスが産卵管をオスの育児嚢につっこんで産卵し、同じペアで幾度も産卵を繰り返すおしどり魚。属性山盛りな魚であるタツノオトシゴは現状40種あまりが全世界で確認されており、この図鑑に網羅されている。黄色くてライオンみたいなたてがみをもつロングスナウトシーホースがかっこよかったです。2018/08/10
chatnoir
13
まるまる一冊タツノオトシゴ。肝心のタツノオトシゴの写真が...水揚げされてくたっとしているものもあってちょっと残念。リーフィードラゴンが一番好きだったけど、あの形に似た赤いのもいるんだね...赤いのもカッコいいなぁ。捕食者についても書かれていて、鷹系の鳥にパックンされているショッキングな写真に目が留まったけど...一番殺しているのは人間と読んで悲しくなった。漢方薬として珍重されるらしい。そう言えば子供の頃、水中をを模した四角柱の硝子の中にも干されたのが入っていたなぁ。私も自動的に犯罪に加担していた...。2018/07/18
栗羊羹
11
英語圏の人には馬に見えて、日本人には龍に見える…seahorses というより、seadragonといった方が私はシックリくるのですが…dragonとはいえ、体長10数ミリのミニサイズが結構多い。かなり前、水族館に行った時、お土産コーナーにタツノオトシゴの干物が売ってた…安産の御守りらしい。15ページのタツノオトシゴのX線画像は凄いです!2019/05/11
秋良
9
タツノオトシゴのくりくりした目と、とぼけた形と、尾っぽが可愛い。まさか絶滅危惧種だったとは。保全のために出来ることリストの中に「エビを食べることを控える」とあってなるほどと思った。タツノオトシゴを売って生計を立てる人たちが、他のことで食べていけるようにしないといけないというのは、例えばイルカ漁なんかでも同じことが言えるのでは。2018/08/05
遠い日
6
わたしの中では何やらめでたいものとして位置づけられているタツノオトシゴ。専門用語や研究の分析の成果など詳細はわからずとも、美しい写真に心愉しませてもらいました。まだよく解明されていないことが多い生き物だということにも、軽い驚きを得ました。2021/01/07
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