出版社内容情報
数学は文明繁栄の源を探るツールにもなるといえます。 ゆっくりかつ確実にエジプト式の計算方法の深い理解へ導くために、情報はぎっしり詰め込まず簡単に読み進めることができるのをねらいとして本書は編纂されました。議論全体は軽い調子の会話のような流れで書かれており、歴史上のさまざまな年代の図や面白い話、逸話などが掲載されています。 古代エジプト人の算法(アルゴリズム)を体験的に探る中で古代エジプト人の思考法を探っていき、その比較相対として、私たちが行う四則計算にみる今日の算数・数学の特徴が浮き彫りになっていきます。 古代エジプト人になったつもりで、彼らの考えやその営みをシミュレーションできるようになり、古代エジプト文明がいかなる文明であったか想定することもできるでしょう。さらにその比較対象から、私たちが未来予測に用いる算数・数学の本質、それを代替する情報機器の意味についても気付きを得ることができる興味深い一冊です。
【目次】
1章 数
2章 分数
3章 さまざまな操作
4章 整理
5章 技術と作戦
6章 いろいろな事柄
7章 底に基づく数学
8章 審判の日
【練習】の【解き方】と【答え】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
エジプト数学 原始的か 古代エジプト人の視点 数学は実践スポーツ トト 書記 官僚 エジプト ヒエログリフ 10進記号 地理安定 3000年文明 エジプト中心 独自発展 エジプト分数 単位分数 リンド数学パピルス ピラミッド体積 截頭錐体 役立たず分数? 扱い難 プトレマイオス 60進法 精度 エジプト分数 正確/近似 妥協 ヒエログリフ 呪力 命 死者の書 42罪 最終審判 魂の秤量 心臓 粘土球プッラ 文字発明へ バビロニア数学 天文学 現代数学 自動装置化警鐘 複数解 近似値一致 異体系への公正評価2025/04/24
群青
0
古代エジプトの、例えば2/7とかを使わず1/nという分数の和でしか小数を扱わない数学形態での掛け算、割り算を実践した上で、その中にあるエジプト的思考法を学べた。後半でアルゴリズムやn進数の考え方にも触れていてそこは少し複雑でわかりづらかったが、非常に面白かった。ただ第1刷だからというのもあり、数字の表記についていくつか誤植が見られた。1/12を12と誤植していたり。数式の誤植は致命的では……?2020/09/08
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