内容説明
あらゆる物質は原子の組み合わせでできている。その配列は多くの場合、特定の構造を持つ。この構造と、物質が持つ伝導性や磁性といった性質との関係をより深く理解できれば、より高度な機能を持つ物質を設計することも可能となる。本書では“普通の物質”を理解することで、個々の研究で問題になるような特殊な性質を浮かび上がらせることを目的としている。伝導性や磁性と“構造”がどのように関係しているか理解を深め、自身の研究を進めるために必要な知識を身につけることができる一冊。
目次
第1部 構造に着目した物性物理(原子間に働く力;熱的性質;電気的性質;磁気的性質;相転移;構造に対する摂動)
第2部 構造観測法―X線回折理論(結晶からのX線の回折;現実の結晶に対する回折実験;構造解析;超格子反射;表面構造解析;散漫散乱)
付録A CDWと格子変調の相互作用
付録B 実空間と逆空間との接続
著者等紹介
若林裕助[ワカバヤシユウスケ]
大阪大学大学院基礎工学研究科准教授。博士(理学)。2001年慶應義塾大学大学院博士課程修了。専門は放射光を用いた構造観測に基づく微視的な物性研究。千葉大学大学院自然科学研究科助手。高エネルギー加速器研究機構放射光研究施設助教を経て、2008年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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