出版社内容情報
別々に語られることの多かった経営者やデザイナーの思考とビジネスでのデザインの役割を、IBMの事例を通して明らかにした一冊。
山崎 和彦[ヤマザキカズヒコ]
工藤 晶[クドウアキラ]
柴田 英喜[シバタエイキ]
内容説明
「Good Design is Good Business」の思想、実践、未来を語る決定版。岐路に立つ経営者、スタートアップや新規事業に関わるビジネスパーソン、チームにデザインの思考を取り入れたいマネージャー、時代の半歩先を捉える未来のデザイナーのための必読書。
目次
序章 思考、デザイン、ビジネスとは
第1章 ワトソン・ジュニアの思考
第2章 人間中心のデザインの思考
第3章 ユーザーエクスペリエンスの思考
第4章 デザインによる企業改革
第5章 現場で活かすデザイン思考
終章 未来に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
torum
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IBMがどのようにして経営者の思考を展開したのか。人間中心のデザインからユーザーエクスペリエンスへ。化け物のような巨大企業が、いかにしてデザインによる企業改革を行ったのか。ここまで読めば、技術中心から人間中心へと変化していったのは必然であることが分かる。IBMだけではなくすべての企業に人間中心のデザインが必要なのだ。幸いにしてIBMほどの巨大企業に所属していない皆さん、本書は最後に現場でのデザイン思考の活かし方を述べている。これをきっかけに関連図書で学び、どんどん人間中心のデザインを実践しようではないか。2017/04/04
Tetsuya Suzuki
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本書はIBMがデザインを経営に取り入れていった経緯と現在について述べられたものである。 『デザイン思考って何?』を知りたければ4章と5章を読むだけで良い。 IBMはノベルティやロゴのデザインから始まり、製品、サービス、顧客体験とデザインの領域が広がっていく。経営思想にもデザインが取り込まれ、もはや『デザイン思想』なしはあり得ないというところまできた。 人工知能の処理能力向上を背景に、今後ますますデザイン思考は重要になるだろう。想像と創造の力がITサービスの燃料になるのは痛快である。2016/12/13
あやこ
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良い製品に良いデザインは欠かせないし、時間が経っても使い続けたくなるものって重要な考えだなと思った。 @文喫2023/02/11
Barasiratama
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デザイン思考について学びたくて読んだ本。デザインという言葉は日本では誤解されやすいが、すなわち顧客体験思考ということ。(終章「未来に向けて」より)デザイン思考については、4章、5章を読めば理解できるのかもしれないけど、これまでのIBMの歴史やデザインに対する思考、デザイナーとの関わりが分かりやすく書かれていた1章〜3章もとても興味深くおもしろかった。2019/06/22