内容説明
科学英語論文作成の要点をコンパクトにまとめた参考書です。本書では、日本語の文章を英訳するのではなく、英語の論理で英語論文を書くために必要なエッセンスを、具体的な文例とともにやさしく解説しています。チェックポイントが簡明に整理されているので、初めて科学英語論文を書く人はもちろんのこと、若い研究者にとっても実用的なマニュアルとして有用です。
目次
1 英語論文を書くうえでの基本の心構え
2 日本人英語の欠点と改善策
3 科学・技術英語の書き方(日本語から英語へ)
4 わかってもらえる論文は「英語の発想」で書く(日本語と英語の発想法の違いに注意せよ)
5 英語論文の書き方
6 辞書の使い方
7 明確な英語論文を書くテクニック(作文技術)
8 英文を書くときに心がけておくべき文法的事柄
9 注意すべき単語・熟語
10 参考文献
著者等紹介
小野義正[オノヨシマサ]
1977年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。イリノイ大学、ケース・ウェスタン・リザーブ大学でのポスドクののち、1982年日立製作所入社。2005年東京大学大学院工学系研究科特任教授。2010年理化学研究所、科学技術振興機構(FIRST外村プロジェクト)を経て、2014年から理化学研究所客員主管研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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wednacs
0
論文を書くにあたり、それ系の本を色々見ていたが、社会人にはこの本が1番ちょうどいいと感じた。少しレイアウトが見にくいものの、量が多すぎないのがいい。最低限抑えておくべきことだけが書いてある。 論文に向けて英語を書く段になり、受験英語は受験の時以上に役に立っている。「トピックを直前文から引き継ぐ」「旧情報は前に、新情報は後に」「結論を先に、理由を後に」などは問題を早く解くためのテクニックで、真の英語力とは別物だと考えていた。しかし英語を書くにあたって、この英語の作法こそが英語力だと今痛感している。2021/09/26
ひさくら
0
何となく単語ごとに英訳した技術文書を先輩にボコられたのをきっかけに買った一冊。「何となく」で書いていた英文が如何に日本人的でダメなのかを指摘されまくりつらかった。でも、指摘されたところを直してちゃんと辞書を引きながら書けば、ちょっとはマシになるかな? と希望を抱くこともできた2021/04/02
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