出版社内容情報
ニュートリノ研究はどう進められ、カミオカンデ等の観測装置はどう作られたか、現象の物理的解説と謎を解明していく研究者達の挑戦。
鈴木 厚人[スズキ アツト]
監修
有坂勝史[アリサカカツシ]
著・文・その他
井上邦雄[イノウエクニオ]
著・文・その他
梶田隆章[カジタタカアキ]
著・文・その他
鈴木英之[スズキヒデユキ]
著・文・その他
内容説明
カミオカンデはニュートリノからのかすかな光をとらえ、かずかずの謎を解明してきました。いまやよく知られるようになったこの画期的な観測装置は、どのようにして生まれ、何を目指して改良されてきたのでしょうか。新たな時代を切り開いてきた研究者たちが、多大な成果を生みだした取り組みとその物理的意味を、自ら語ります。
目次
1章 カミオカンデ―ニュートリノ探究の原点
2章 陽子崩壊を探す
3章 消えた太陽ニュートリノの謎を追う
4章 超新星爆発ニュートリノの初検出―ニュートリノ天文学の創始
5章 大気ニュートリノもおかしい
6章 スーパーカミオカンデの待望とニュートリノ質量の発見
7章 ニュートリノ質量の発見―加速器からのニュートリノを使うK2K/T2K
8章 反ニュートリノ質量の発見―原子炉からのニュートリノを使うカムランド
9章 これからのニュートリノ探究
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
toshi
11
梶田隆章氏を含め、カミオカンデでニュートリノの研究をしている10人の科学者たちによる解説本。 専門家が書いてるだけあって、前回読んだ朝日新書のものよりずっと分かりやすい。ただ高度な内容になるとちょっと付いていけない。分かりやすさから言えば、イラストを豊富に使って、用語の説明も丁寧なニュートンだけど、ニュートンには載っていない内容が盛りだくさん。 素粒子物理学の最新のトピックに触れられる。2016/07/25
黒豆
5
カミオカンデでの観測をキーに、ニュートリノ研究最前線が体系立てて、一部数式を交えわかりやすく説明されている。研究の経過状況今後を理解するのにオススメ。ちょうど1年前に見学したスーパーカミオカンデとカムランドを思い出した。簡単には理解出来ないが、一歩づつ理解していきたい。新しく知った内容の例=超新星爆発で放出されるエネルギーの99%はニュートリノ、光は0.01%2016/07/20
takao
1
ふむ2021/02/24
えいごろう
1
数学やら物理やらたくさん出てきて、数式に至ってはさっぱりわからなかった。でも、宇宙の謎に迫る最新の技術の高さを感じることはできたかな。読み進めながら、ほんの少し宇宙の謎に迫れた気がする。2021/01/31
RuiRui
0
一部数式やパラメータ図もあってほどよくおもしろい。2016/12/02