内容説明
スラリーの挙動は複雑であるため、工学・技術の体系化が遅れており、その取り扱いは依然として試行錯誤に頼らなければならない状況である。本書は、著者らが長年にわたってスラリーと向かい合ってきた研究成果を体系化し、“スラリー工学”として提案するものである。スラリー特性の評価技術、成形プロセスの解析、スラリー関連技術について自前のデータを駆使してわかりやすく解説。スラリーを理解し、製造現場でうまく取り扱う助けとなる必読の書である。
目次
第1編 スラリー特性とその評価(スラリー工学の現状と課題;粒子特性;粒子と媒液の界面;粒子間に働く力;粒子の分散・凝集;スラリーの流動特性;粒子の沈降・堆積挙動;粒子の充填特性)
第2編 成形プロセス(スラリー調製;多成分スラリーの評価;噴霧乾燥造粒;シート成形;碍子製造用杯土の可塑性最適化)
第3編 固液分離技術とその他の技術(〓(ろ)過濃縮操作
ケミカルフリー造粒
沈降静水圧法による高濃度粒子径分布測定
粒子硬度評価)
著者等紹介
椿淳一郎[ツバキジュンイチロウ]
工学博士、名古屋大学名誉教授。1947年生。山形県立米沢興譲館高等学校、山形大学工学部化学工学科、名古屋大学大学院工学研究科化学工学専攻修士課程、同博士課程。1976年名古屋大学工学部助手、1986年同助教授。1987年(財)ファインセラミックスセンター技術部長。1994年名古屋大学大学院工学研究科教授。2012年同定年退職、JHGS(株)こな椿ラボ主宰、現在に至る
森隆昌[モリタカマサ]
博士(工学)。1974年生。岐阜県立大垣北高等学校、名古屋大学工学部分子化学工学科、同学大学院工学研究科博士課程(前期課程)、同(後期課程)。2002年名古屋大学大学院工学研究科助手。2013年法政大学生命科学部准教授
佐藤根大士[サトネヒロシ]
博士(工学)。1981年生。滋賀県立虎姫高等学校、金沢大学工学部物質化学工学科、同学大学院自然科学研究科博士前期課程、名古屋大学大学院工学研究科博士課程(後期課程)。2008年名古屋大学エコトピア科学研究所、工学研究科研究員。2010年兵庫県立大学大学院工学研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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