内容説明
人を対象とする研究・実験への取組みには、科学的合理性に基づいた研究の設計と、被験者保護のための倫理的妥当性が要求される。本書は、エンジニアがこのような要求に応えるのを助けることを目的としている。生物医学の方法論、研究デザイン、サンプルサイズの設計など、エビデンスを作るための基礎をとりまとめた。研究倫理の原理とさまざまな場面での規則化のポイントを解説することによって、研究計画のための最低限の知識を得られるように配慮。支援機器を主要な題材としているが、人を対象とする工学研究全般に役立つよう解説している。
目次
1章 工学研究と倫理
2章 研究倫理はどのように形成されたか
3章 科学的な研究デザインを策定する
4章 研究計画の科学性を確保する
5章 研究計画の倫理性を確保する
6章 倫理審査の基礎知識
付録 倫理審査申請書書式・記入例
著者等紹介
山内繁[ヤマウチシゲル]
1967年東京大学工学系研究科応用化学専修博士課程修了(工学博士)。1975年東京大学工学部助教授(工業化学科)。1985年国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所障害工学研究部長。1992年国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所長。2005年国立身体障害者リハビリテーションセンター定年退職。早稲田大学人間科学学術院特任教授。NPO法人・支援技術開発機構理事長。2010年早稲田大学人間科学学術院定年退職、早稲田大学研究推進部参与(倫理審査委員会担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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