出版社内容情報
科学の不正行為と、解法としての発表倫理教育の提案に力点をおきながら、レフェリーシステムやオーサーシップを具体的に平易に解説。
内容説明
ねつ造、改ざん、盗用…といわれない論文の書き方とは?責任あるオーサーシップとは?
目次
第1部 問われる発表倫理(発表倫理からのアプローチ;STAP細胞論文のゆくえ;ミスコンダクトへの視点)
第2部 わが国の英文論文発表の課題(医学領域における日本からの英文論文発表の全体像;医学・生命科学領域における国内英文誌の国際性;撤回される麻酔科論文172編の波紋)
第3部 混迷するオーサーシップ(メガ著者数論文の出現;共著者の順番はどのように決めるのか;ギフト・オーサーシップ;オーサーシップの考えを変える時だ)
第4部 論文発表のミスコンダクト(盗用を考える;会議での重複演題発表はどこまで許されるか;サラミ論文、LPU、Imalas;看護分野の撤回論文から見たミスコンダクト)
第5部 発表倫理の展開(レフェリーシステムを考える;研究倫理の教育を始めるために;引用句から発表倫理を考える)
著者等紹介
山崎茂明[ヤマザキシゲアキ]
1947年東京生まれ。早稲田大学第一文学部(社会学)卒業、慶應義塾大学大学院図書館・情報学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(愛知淑徳大学・図書館情報学)。東京慈恵会医科大学医学情報センター(講師)等をへて、現在、愛知淑徳大学人間情報学部教授。専門は、科学情報メディア論と科学コミュニケーション、特に科学発表倫理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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