出版社内容情報
政治学者と歴史学者が戦前と戦後の断絶と連続を中心テーマにして、多方面から焦点を当てて議論し、戦後社会の総体ともいえる「戦後体制」をつまびらかにする。
治学,歴史学の泰斗と若手のビッグネームの白熱した議論が再現。五百旗頭真、村松岐夫、天川晃、渡邉昭夫らの泰斗と,成田龍一、加藤陽子、牧原出ら新進気鋭の若手が激突。
戦後に関する類書は多いが,政治学と歴史学がコラボレートして戦後体制を解明しようとした初の試み。各分野の泰斗と第一線の研究者が「戦後体制」をめぐって切り結ぶ。
執筆者・目次構成
上巻
渡邉 昭夫 Doing History?-歴史をするのか,歴史を書くのか,歴史を考えるのか
村松 岐夫
内容説明
戦前と戦後は断絶しているのか、連続しているのか?戦後改革・占領改革とは、逆コースとは?戦後はいつ終わったのか、まだ終わっていないのか?官僚と政党の関係は、中央と地方の関係は?政治学、国際関係論、歴史学の若手・第一線・碩学の研究者との対話を通じて、新たな近現代日本像の見取り図を示す。
目次
Doing History?―歴史をするのか、歴史を書くのか、歴史を考えるのか(渡邉昭夫)
戦後体制―行政学と地域の視点から(村松岐夫)
戦後日本のシステム―多元主義、新自由主義、ポピュリズムの観点から(大嶽秀夫)
戦前と戦後―政治と官僚制の視座(牧原出)
「戦後歴史学」の戦後史(成田龍一)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/10/02
在我壷中
0
将に『戦後とは何か』政治学と歴史学の対話。歴史学の中の戦後、政治学の中の戦後、今には経済学からの戦後と。ただ『沖縄』を今を眺めると、歴史、政治と経済をも、韓半島を、台湾を想起出来るのかと。今沖縄(琉球)独立を聴く時へ『沖縄は韓半島の轍を踏む』と。戦前と戦後、戦後から今へ、継続する?ものは『主体』、国家、民衆、社会史、文化史地政学、多元、多様化を今に聴くのでしょう。『韓半島』を歴史?と、経済?と、民族?思想?宗教?そんな韓国には今『キリスト教国』そして『反日』『嫌韓』、歴史なのか政治なのか?はたまた・・・2014/09/07
Y_Kuroyanagi
0
20140828ー201409032014/09/03
こうじ
0
これは面白かったです。政治学と歴史学の対談と言った感じの本。学者の本ではありますが、平易な言葉の口述の文書なので眠くならずに読めます。基本的には、この本は何かを教えてくれる本ではなく、考えさせてくれる本だと思って読むのが良いと思います。歴史学があって歴史意識がある啓蒙的な姿勢と、歴史意識があって歴史学があるという民衆史研究の対比など、様々な視点を与えてくれると思いました。2018/06/14