内容説明
常識を超えた特殊な性質を持つ人工物質、メタマテリアル。そのなかでも、光を自由自在に操る光メタマテリアルが注目されている。この物質によって、どんな小さなものでも観察できる完全レンズ、伝送ロスがない光ファイバー、小型の超高性能レーダー、さらには透明人間をつくることまでもが可能になる。本書では、1つのテーマを見開きでまとめ、新機能を生みだす原理とともにていねいに解説。光とは何か?からはじまり、SF世界のアイテムにつながる最先端の技術まで豊富にとりあげた一冊である。
目次
第1章 光とは(光の正体、それは電磁波;光の周波数と波長と用途 ほか)
第2章 光メタマテリアル(メタマテリアルの概要;メタマテリアルを構成する素子 ほか)
第3章 光メタマテリアルの加工技術(光リソグラフィ法;光リソグラフィ法の露光手法 ほか)
第4章 光メタマテリアルの応用(右手系物質と左手系物質;負の屈折とVeselagoレンズ ほか)
著者等紹介
田中拓男[タナカタクオ]
1968年生まれ。大阪大学工学部応用物理学科卒業。1996年同大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)取得。大阪大学基礎工学部助手、理化学研究所研究員を経て、2008年より理化学研究所准主任研究員。東京工業大学物質理工学院(特任教授)、北海道大学電子科学研究所(客員教授)、埼玉大学大学院理工学研究科(連携教授)、学習院大学(講師)などを併任。研究テーマは、光メタマテリアル、プラズモニクス、ナノフォトニクス、光応用計測など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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