出版社内容情報
古代のオベリスクから東京スカイツリーに至るまで、様々なタワーがつくられてきた。これらの変遷を時代背景とともに検証。
内容説明
超高層の建築物など見慣れた存在となってしまった昨今であるが、それでも建物は天に向かって伸び続け、さらなる高さを極めると、大きな話題となり、人々は熱狂する。「バベルの塔」の夢は現在進行形なのである。本書は人類が、建物によって天空の高みをめざしてきた歴史を、当時の貴重な絵葉書をはじめとした多数の図版を掲載しながら、今は忘れ去られた知られざる事例も取り上げつつ紹介している。
目次
第1章 高層タワーへ至る前史―なぜ人は高いところをめざすのか?(スタンディング・ストーン―先史時代にみる塔の源;バベルの塔―非現実世界の超高層タワー ほか)
第2章 尖塔・鐘楼・時計塔・タワーの付いた公共建築(ゴシック聖堂の尖塔で競った高さ世界一;イギリスのゴシック復興と高層建築 ほか)
第3章 世界一の高さへの挑戦と展望塔ブーム(世界で最も高い建物比較図(ダイアグラム)の発生
エッフェル塔が変えた世界一の高さ戦争 ほか)
第4章 塔の美学―様々な展望の愉しみ方(俯瞰すること―鳥瞰図、パノラマ、気球、飛行機;エレベーターの普及とアミューズメントとしてのエレベーター塔 ほか)
著者等紹介
河村英和[カワムラエワ]
1972年ニューヨーク生まれ。1995年、東京工業大学工学部建築学科卒業。1998年よりロータリー国際財団奨学生、のちにイタリア国費留学奨学生として渡伊。2005年、ナポリ・フェデリコ2世大学建築学部建築史科博士課程「建築批評・建築史コース」修了。現在、東京工業大学の特別研究員、イタリア語講座を担当。専門分野はイタリア建築・都市・美術史、ホテル・観光史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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