内容説明
3.11により、放射能汚染という新たな問題が提起された。本書では、『如何にして放射能から身を守るべきか』『公害事典』『水質汚染防止と産業廃液処理』など、約50年前の翻訳著作にある放射能の項目などを中心に、廃棄物処理という立場から、原爆や原発に焦点を当てつつ今昔を語り、今日の世界に即応する放射能問題に関する知見を画く。
目次
序章 水道水から汚染物を除く(有機物汚染と放射能汚染;水質汚染の歴史 ほか)
第1章 環境衛生の歩み―廃棄物処理の立場から(環境整備余禄;ビアスティン氏とスネル博士 ほか)
第2章 放射能の危険度―いかにして放射能から身を守るか(何も知らないことは恐怖を生む;恐怖は恐慌を生む ほか)
第3章 廃棄物処理から見た放射能リスク(原発をつくる過程でのロウリスク;原発は必要だったのかのハイリスク)
第4章 次代の環境工学者へ(お雇い技術士;公理と常識を身につけよ ほか)
著者等紹介
内藤幸穂[ナイトウサチホ]
大正13年生まれ。昭和21年、東京大学工学部卒業。41年、工学博士学位取得。41年、中央大学理工学部教授。46年、タイ国チェラルンコン大学客員教授。47年、有限会社内藤幸穂事務所代表取締役。56年、関東学院大学工学部教授。64年、同大学長。平成3年、学校法人関東学院理事長。同16年、英国オックスフォード大学フェロー。21年10月、関東学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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