内容説明
分子標的薬の開発によって画期的な効果のある薬物が多数開発されつつあるが、それに伴いさまざまな副作用も生じている。そのため、基本的な体内における薬物動態と薬物作用の基本を理解することは医療関係者にとって必須である。さらに基本的な薬理学を理解することは、より高い医療を実践し副作用(薬害)を最小限にすることを可能とする。本書では医療関係者に必須の薬理学の知識を容易に理解できるよう要領よくまとめている。
目次
1 総論(薬理学とは;薬理作用の基礎;生体における薬理作用;薬物動態;副作用;調剤学;薬(医薬品)の法律
臨床治験
薬の経済学
病棟薬学
MRとのつきあい方)
2 各論(末梢神経系作用薬;中枢神経系作用薬;循環器系作用薬;血液作用薬;呼吸器系作用薬;消化器系作用薬;内分泌薬理学;炎症・免疫系作用薬;化学療法薬;中毒と薬害;漢方薬)
著者等紹介
遠藤實[エンドウマコト]
昭和8年1月3日生。東京大学医学部医学科卒業(昭和32年)。東京大学医学部・薬理学教室・助手、英国London大学客員研究員、東京大学医学部・薬理学教室・助教授、米国Purdue大学客員準教授、米国Mayo医科大学客員研究員を経て、東北大学医学部・薬理学教室・教授(昭和49年)、東京大学医学部教授(昭和57年)、東京大学名誉教授(平成5年)、埼玉医科大学医学部・薬理学教室・教授(平成6年)。平成9年より平成15年まで埼玉医科大学副学長。その間、東京大学医学部長(平成2~4年)、日本薬理学会理事長(平成4~6年)を歴任。筋肉の興奮収縮連関(カルシウム制御機構)を中心に悪性高熱症や横紋筋融解症など骨格筋心筋の薬理学の研究を現在も続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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