出版社内容情報
近年アスペルガー症候群の増加などからも、関心が高まっている学問として、研究が進められている分野。本書は、ほかに類のない中項目主義として、各項目を2pとして構成。
発達はことばを「かたる」事を覚え、同時に世界を「かんじる」/「ふれる」事、私たちが「いきる」事全般に関わります。「かんがえる」/「まなぶ」/「そだてる」事は人を発達させ、「うまれる」ときから「はたらく」とき、「おいる」とき、一生続くものです。人生の中での出来事として「あいする」事、集団から「はずれる」事、「うしなう」事、また他と「くらべる」事などがありますが、よくも悪くも人と「かかわりあう」事は発達/変化をもたらします。人生のある段階に「なる」と状況は「うごく」事があり、ときに「なやむ」事もあります。障害児者の方を「ささえる」事も大事な研究分野です。気質や生物としての枠は「ある」事として決まっており、それゆえに見知らぬ人の「あらわす」表情に共感する事もあります。またどのように被験者を「はかる」/「しらべる」方法や、学会として「うったえる」事、また周辺分野と「てをくむ」状況も紹介しています。
1.かたる(概念と語彙/ことばのおくれ/対話…)、2.かんじる(乳児の知覚研究/空間知覚/数の知覚…)、3.ふれる(抱き/授乳・離乳/介護/…)、4.かんがえる(思考/概念形成/意思決定…)、5.いきる(食行動/睡眠/姿勢/音楽性…)、6.まなぶ(発達と学習/知能/早期教育…)、7.そだてる(やる気/コーチング/地域の子育て…)、8.おいる(身体特性の加齢/3世代関係/中年危機…)、9.あいする(愛着/親子関係/妬みと嫉妬…)、10.はずれる(規格外/マイノリティ/挫折…)、11.かかわりあう(人見知り/共同注意/信頼…)、12.うまれる(個体発生/遺伝と環境/妊娠と誕生…)、13.はたらく(進路選択/働き盛り/レジャー…)、14.なやむ(同一性の危機/モラトリアム/いじめ…)、15.ささえる(ADHD・LD児者/ダウン症児者/自閉症児者…)、16.うごく(共鳴動作/運動発達…)、17.あらわす(表象/ふりと模倣…)、18.なる(新生児期・乳児期/幼児期…)、19.ある(ビッグファイブ/レジリエンス…)、20.くらべる(異文化比較/健常と障害…)、21.うしなう(親の離婚/不妊・中絶…)、22.はかる(発達をはかる/知能をはかる…)、23.しらべる(面接法/観察法…)、24.うったえる(ジェンセニズムの功罪/教育政策…)、25.てをくむ(国外・国際学会/心理学資格…)