出版社内容情報
海洋生物に焦点をあてて、食中毒を起こすさまざまな毒、刺されて被害を受ける毒などを、さまざまなエピソードとともに解説。
内容説明
海洋生物のもつ毒には、食中毒をもたらすもの、刺されて痛い目に遭わせたり、場合によっては死に至らしめるもの、腐敗によって生じるものなどがあるが、特異で、強力な毒が多い。一方、生化学や生理学、薬理学の研究試薬として重要なものも多い。本書は、「海」をキーワードに海洋生物活性物質を取り上げて解説。
目次
毒のしくみと薬のしくみ
多くの海産毒の元は藻
赤潮はどうして起きるか
フグ毒と海蛇毒作用の比較
魚の刺毒
刺されると痛いクラゲやイソギンチャク
魚の腐敗とアレルギー症
海産毒からの薬―その原理
駆虫薬海人草と興奮毒性物質
ナマコからの水虫薬
海綿由来の得意なヌクレオシドと抗ウイルス薬
カリブ海産ホヤからの抗がん剤
日本産海綿から生まれた抗がん剤
魚油からの抗動脈硬化症・高脂血症薬
海産健康食品
付録 スパイ戦や生物兵器に使われる海産毒
著者等紹介
トゥー,アンソニー[トゥー,アンソニー][Tu,Anthony T.]
杜祖健。国立台湾大学理学院化学系卒業。スタンフォード大学博士(Ph.D)。エール大学博士研究員、ユタ州立大学教授、コロラド州立大学准教授、同教授を経て、1998年よりコロラド州立大学同名誉教授、2010年より順天堂大学客員教授。専門は蛇毒の毒素の化学構造と生物活性の相互関係、ラマン分光学の生体物質への応用
比嘉辰雄[ヒガタツオ]
横浜国立大学工学部応用化学科卒業。オハイオ州立大学大学院博士課程修了(有機化学専攻、Ph.D)。ハワイ大学化学科博士研究員、琉球大学理工学部助教授、同理学部教授を経て、2005年より琉球大学名誉教授。専門は海洋天然物化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
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