シリーズ生命倫理学<br> 医療倫理教育

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シリーズ生命倫理学
医療倫理教育

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784621084960
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C3347

内容説明

W.オスラー博士の「平静の心」に代表されるヒポクラテスの誓詞の道徳的立場に基礎を置いた伝統的な医の倫理は、日本では1990年代に入ってから陰を潜め、生命倫理学を重視する傾向が一気に強まっている。現在では、患者中心の医療を病院の基本理念に掲げることが、第三者医療評価機関から認定されるための必須条件となっている状況下にある。一方で、こうした患者中心の医療倫理への行き過ぎに警鐘を鳴らすかのように、最近になって医療専門職のプロフェッショナリズムとしての倫理教育の重要性を再評価しようとする動きもある。本巻は、こうした現在の状況を踏まえながら、12章にわたる構成を企画した。

目次

医療倫理教育の歴史的意義と課題―その源流、展開、現在
医療倫理教育における哲学的・倫理学的基礎―価値の在りかとしての「現場」の意義
医療倫理教育のさまざまなアプローチ
臨床倫理学の教育方法と実際―ケーススタディ中心型授業の手法
模擬患者(SP)の参加による医療者教育―SP養成の実践例とカリキュラムを中心に
患者および一般市民のための生命倫理教育―パッケージ化された「生と死の物語」の構造を読み解く
医学教育における医療倫理―特にプロフェッショナリズム教育について
歯学教育における医療倫理―歯学教育モデル・コア・カリキュラムを中心に
薬学教育における医療倫理―自覚的薬剤師養成のための医療倫理教育
看護教育における医療倫理―「ケアの倫理」に焦点をあてて
介護福祉教育における「終末期介護」教育の意義と課題―「尊厳と倫理」へのアプローチ
卒後臨床教育の現状と今後の展望―世界的動向を踏まえて

著者等紹介

伴信太郎[バンノブタロウ]
名古屋大学大学院医学系研究科教授、1952年生。京都府立医科大学卒業

藤野昭宏[フジノアキヒロ]
産業医科大学医学部教授、1959年生。英バーミンガム大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

医療に関する様々な専門職業倫理、法規制、医療経済・政策論を解説。高齢化や社会福祉に関する情報だけでなく、遺伝子工学、ナノテクノロジーなどの先端技術に関する情報を収載。

生命倫理学は1960年代にアメリカで誕生しましたが、それ以来、実践的学問として医学・医療の分野をはじめ、その他の専門分野や、さらには一般社会にいたるまで、多大な影響を与えてきました。本シリーズはそうした歴史的経緯を踏まえ、「医療現場ひいては社会一般に影響を与えると同時に、医療現場などで実際に役に立つ」ということを基本コンセプトにしています。
 本シリーズの企画の背景には、アメリカのEncyclopedia of Bioethics, 3rd Editionの全訳である『生命倫理百科事典』(2007年、丸善、全5巻、計3500頁)があります。この翻訳は、日本の生命倫理学にとって大きな意義をもっただけでなく、医学・医療の分野はもとより、その他の専門分野や一般社会の要請に応えることができたため、高い評価を受けることができました。本シリーズはこの『生命倫理百科事典』の延長線上の企画として位置づけられます。
 本シリーズは、幅広く生命倫理学及び関連分野の研究者や実務家を結集した一大プロジェクトです。40名の編集委員と総勢約240名の執筆者からなり、編集委員には生命倫理学の分野及びその関連分野で活躍している有能な研究者が就任しています。執筆者は、新進気鋭の若手からベテランまで網羅されています。本シリーズはこのような編集委員や執筆者の努力により、東北大震災などの影響によって当初の予定を遅れたものの、きわめて短期間のうちに刊行に漕ぎ着けることができました。もちろん、編集の過程では多少の軋轢も生じましたが、それらも、より良いものを作る上ではむしろ有益なものとなりました。
本シリーズの読者対象は、?@医療関係者(医師、看護師、薬剤師、コメディカルなど)、?A介護・福祉関係者、?B生命倫理に関心のある人文・社会科学系研究者、法律実務家、学生などです。これらの方々に幅広く読んでいただき、活用していただくことが期待されます。本シリーズは、専門外の人にもわかるように、極力平易に執筆されています。基本事項や概念をわかりやすく説明した上で高度な事項が述べられています。もちろん、本シリーズは現場で役立つことをめざしていますので、具体的な事例なども可能な限り盛り込まれています。

編集委員 ■藤野昭宏 ■伴 信太郎
1章