内容説明
移動現象論(あるいは輸送現象論)とよばれる分野では、流れ・伝熱・拡散といった現象を統一的に取扱う。すなわち、流れは運動量の移動として、伝熱はエネルギーの移動として、そして拡散は物質の移動として解釈する。本書はこのような移動現象論の基礎となる式(第一部:基礎式)、これらの基礎式を実際に計算するための方法(第二部:数値計算法)、そして計算で得られた結果からこれを可視化する(第三部:可視化)、という一連の事柄を一冊にまとめたものである。第3版の改訂のポイントは、MAC法の解説に加えて、新たにSIMPLE法の解説を追加したことである。また、第2版よりも文字を大きくして、読みやすさにも配慮した。
目次
第1部 基礎式(連続の式;運動方程式;エネルギー方程式 ほか)
第2部 数値計算法(基礎方程式と無次元化;離散化と数値計算法;流れ場の計算方法 ほか)
第3部 可視化(概要;基礎事項;X‐Yプロット ほか)
著者等紹介
平野博之[ヒラノヒロユキ]
岡山理科大学工学部バイオ・応用化学科教授。1965年岐阜県生。同志社大学工学部化学工学科卒業。同大学院工業化学専攻博士(前期)課程修了。九州大学大学院総合理工学研究科熱エネルギーシステム工学専攻博士(後期)課程修了。九州大学機能物質科学研究所助手、岡山理科大学講師、准教授を経て現職、博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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