内容説明
遺伝子からタンパク質が合成される過程とその原理を応用した遺伝子工学を学べる教科書。第2版では、初版刊行から8年の生命科学の目覚ましい進歩を加筆。基礎編では遺伝子の実体や、遺伝子からタンパク質が合成されるメカニズムを、新しい発見につながった研究を紹介しながらていねいに記述。応用編ではヒトゲノム計画、DNA配列決定法、RNA干渉、マイクロRNA、ES細胞、iPS細胞など、最新の成果を取り上げて遺伝子の発現機構に関わる知見が今日の遺伝子工学にどのように応用されているかを体系的に理解できるよう解説。章末には、“上級コース”を設定し、より詳しい説明を加えた。
目次
基礎編(遺伝子からタンパク質へ―遺伝情報システムの概略;遺伝子の実体とその存在形態;DNAの複製;DNAからRNAへ―転写;RNAの複製、転写と逆転写;タンパク質の合成―翻訳)
応用編(遺伝子操作の誕生;遺伝子工学の展開;遺伝子に直結した生命現象の解明とその応用)
著者等紹介
渡辺公綱[ワタナベキミツナ]
理学博士。1972年3月東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。1972年4月株式会社三菱化成生命科学研究所研究員。1975~77年西独マックスプランク実験医学研究所博士研究員。1980年7月~1988年2月東京大学農学部、工学部助教授。1988年3月東京工業大学大学院総合理工学研究科教授。1991年9月東京大学工学部教授。1999年4月東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。2004年4月(独)産業技術総合研究所生物情報解析研究センター・センター長
姫野俵太[ヒメノヒョウタ]
理学博士。1985年3月東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。1985年4月味の素株式会社中央研究所。1988年7月文部省宇宙科学研究所惑星研究系助手。1993年4月弘前大学理学部助教授。1997年10月弘前大学農学生命科学部助教授。2006年5月弘前大学農学生命科学部教授。専門、生化学・分子生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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