内容説明
本書は、連続体の力学を取り扱う。初等力学では、物体を質点ととらえて運動を解析するが、実際の物体は広がりをもち、広がりが重要になるとき役立つのが連続体の概念である。本書では、剛体、弾性体、流体を取り上げる。物体を構成する分子を空間的にならした連続体としてとらえて、巨視的な粒子の運動を考えることで、これらの物体の運動を統一的に解析するとともに、剛体、弾性体、流体のそれぞれ異なる性質に基づいて運動方程式を導く。
目次
1 剛体の運動(剛体の運動方程式;慣性モーメント ほか)
2 弾性体の運動(物体の変化と応力;深い梁の変形 ほか)
3 流体の運動1(基礎方程式;非粘性流体)
4 流体の運動2(粘性流体;対流とカオス)
付録A 役に立つ数学公式
著者等紹介
中野徹[ナカノトオル]
1965年東京大学工学部原子力工学科卒業。1971年イリノイ大学物理博士課程修了。現在、中央大学教授、Ph.D.。専門は、流体物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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