シュッツ相対論入門〈１〉特殊相対論 （第２版）

シュッツ【著】〈Ｓｃｈｕｔｚ，Ｂｅｒｎａｒｄ Ｆ．〉/江里口 良治/二間瀬 敏史【共訳】

丸善出版（2010/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 140,／高さ 22cm
• 商品コード 9784621083109
• NDC分類 421.2
• Cコード C3042

内容説明

相対性理論の定番教科書の待望の改訂版。難解とされる相対性理論であるが、本書の記述はやさしくていねいであり、初心者が、基礎的な物理概念と実験の意味を理解しつつ、きちんと勉強する際の最適の教科書である。本書は「物理法則の座標系からの解放」という一般相対論の本質にもかかわる立場をとる。重要な概念は、繰り返し別の観点から説明し、混同しやすいところは面倒をいとわず注意を促している。また、章末には多くの練習問題を難易度の順に配した。改訂版では、近年の観測から明らかになった、ブラックホールの物理や重力波の観測、宇宙論についての新たな進展を盛り込んだ。１巻は、原著の前半部分であり、特殊相対論の優れた解説になっている。

目次

１　特殊相対論（特殊相対論の基本原理；慣性観測者の定義　ほか）
２　特殊相対論におけるベクトル解析（ベクトルの定義；ベクトル代数　ほか）
３　特殊相対論におけるテンソル解析（メトリックテンソル；テンソルの定義　ほか）
４　特殊相対論における完全流体（流体；ダスト：粒子数流束ベクトルＮ　ほか）

著者等紹介

江里口良治［エリグチヨシハル］
東京大学大学院総合文化研究科教授、理学博士。昭和４８年東京大学理学部物理学科卒業。昭和５３年同大学大学院理学系研究科（天文学課程）博士課程修了。昭和５８～５９年マックス・プランク天体物理学研究所研究員

二間瀬敏史［フタマセトシフミ］
東北大学大学院理学研究科教授、Ｐｈ．Ｄ．。昭和５２年京都大学理学部宇宙物理学科卒業。昭和５４年同大学大学院工学研究科修士課程修了。昭和５６年英国ウェールズ大学ユニバーシティ・カレッジ・カーディフ博士課程修了。マックス・プランク天体物理学研究所研究員、ユニバーシティ・カレッジ・カーディフ研究員、アメリカ・ワシントン大学研究員を経て、昭和６３年、弘前大学理学部助教授、平成３年同教授を経て平成７年から現職（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[がりがり君]

理工系の翻訳ものには良書が多い気がする。ただでさえ需要が少ないのにそれをわざわざ言語の壁を乗り越えて読んでもらおうというのだから気概が違う。高い山だが乗り越えるのに値する山だ。

2016/07/24

[.]

Einstein が初めに導いた代数的な SR ではなく, 幾何学を全面に押し出して記述した教科書. tensor の説明がきちんとしているなど, 数学的に整っている.

2014/11/11

[コンバースさん]

かなり難しくこまめに読んでいたら二ヶ月以上かかった 特殊相対論を一般相対論を学ぶ人のために噛み砕いている 3章さえ乗り切ればあとはなんとかなる 相対論的電磁気や力学なんかはあまり書かれてないので別の本を読むべき 四章は流体の話をするので流体の基礎の基礎は抑えたほうがいい

2014/12/11

[しょうちゃん]

具体的な話と抽象的な話のバランスがいい。

2014/10/10

[のぞむーん]

テンソルの説明が丁寧でよかった。訳文がわかりづらいのはご愛嬌なのだろうか。練習問題の答えが全部載ってるわけではないのがちょっと困る。

2013/08/31