内容説明
家は、家族全員にとって落ち着いて休むところのはず。蛍光灯の青白い明るさは働くためのものであって、休むためなら白熱灯の黄色い光が一番であるはず。それが何より証拠には、身を休めに行く酒場や、うまいものを食べに行く良いレストランなどに蛍光灯がついている店が皆無であること。私の設計する住宅には蛍光灯が一切付いていない。だから皆さん温かい気持ちで住んでいただいているし、夫たちは毎日イソイソ帰って来ている…はず。住まい・街並み・環境・旅・航空機にまつわるとびきりのエッセイ62と、ソファ争奪戦の相手、彩さんによる「まえがき」をプラスした新装版。
目次
1 住まい日々
2 街と建物を語る
3 住まいちょっといい話
4 良い環境に住む
5 街並みを考える
6 航空をデザインする
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
2
【ココロの琴線に触れたコトバ】建物はちょうど茸(きのこ)のように、一見同じように見えても、その建物の土地の環境に微妙に支配されざるを得ないことを忘れないでいたい。2015/10/26
ヨードー
0
日本の家は蛍光灯で明るすぎ落ち着かないとはよく言われる。何かあれば欧米と比較されるが、彼らの家は白熱色でリラックスできると。しかし日本人には白熱色では暗く感じる。落ち着く以前にものがはっきり見えないことに落ち着かない人が多いのでは。欧米の人たちは暗くても日本人よりはクリアに見えていると思われる。2019/03/09