内容説明
定評ある入門実務書の改訂版。リスク管理と、ヒューマンエラー防止技術の研究に基づき、より現場で役立つ内容を盛り込んだ。日々、ヒューマンエラーと隣あわせの人、ヒューマンエラーをなくしていくために学問ではなく実務技術を必要としている人、ヒューマンエラー対策に頭を悩ませている人たちへの、解決への道標となる必読の一冊。
目次
事故とヒューマンエラー
ヒューマンエラーとその対策
できない相談
「錯誤」というヒューマンエラー
失念
知識不足・技量不足のヒューマンエラー
違反
背後要因
チームエラーとCRM
トップの姿勢と安全文化
ヒューマンエラーをなくしていくために
人が守る安全
著者等紹介
小松原明哲[コマツバラアキノリ]
1957年東京生まれ。1980年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業。現在、早稲田大学理工学術院創造理工学部経営システム工学科教授、博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シカマル
10
冒頭の「家でする失敗は、会社でもする」という言葉は目から鱗だった。内容も分かりやすくまとまっている。琴線に触れる言葉が多かった。「信頼は、有能さと、誠実な態度から構成される」その通りです。。。2016/11/15
yasu7777
5
★★★★☆ SHELモデルの説明が良い。ヒューマンエラーを少し学術的に深掘りしており、落ち着きがあります。欲を言えばもう少し深掘りして欲しかった。2016/07/14
アリョーシャ
4
先に読んだリーズンの「ヒューマンエラー」は理論重視なのに対して、本書はより実際の場面を例示しながらの実践的な内容だった。どの章も、コンパクトにまとまっていて、入門書としてわかりやすいとともに、読み返して知識を自分のものとするにも使いやすい。2018/04/19
reduce
3
ヒトが介在するところに発生するエラーの原因と対策。2017/04/08
しゅんどーん
1
日本の労働災害による死亡者数は1960年代にピークをむかえたが、労働法の整備によって着実に減少してきた。最先端の機械を導入し、作業場の安全保持が重要視されるようになった現在でも、労働災害がまったく起こらないという年はない。過信慢心によって起こるヒューマンエラーについて、原因と対策を考える、経営者のための手引書。2021/06/30