内容説明
建築のディテールが、建物を独自なものに、設計者を比類なき建築家にする。本書は、進展を見せる昨今の住宅建築においてディテールが果たしている技術的、芸術的な重要性の双方を分析し、近年のディテールの新たな傾向を検証する。世界で非常に高く評価されている多くの建築家を取り上げ、最近竣工した50軒あまりの住宅を、主要な素材―コンクリート、ガラス、石造、スチール、木材など従来からある素材や、従来とは別の素材―に応じて6章に分類し、紹介する。いずれの住宅の紹介にも、カラー写真、各階の平面図、断面図、立面図、アクソノメトリック図ならびに豊富な詳細図を使用したほか、解説を記載し、写真には詳細なキャプションを添付した。1軒につき4ページ分の明瞭かつ簡潔なレイアウトを採用し、付属CD‐ROMには本書掲載の全設計図を収録した。
目次
コンクリート
ガラス
石造
スチール
木材
アルミニウム、竹、プラスチック、ゴムとわら
著者等紹介
マクラウド,ヴァージニア[マクラウド,ヴァージニア][Mcleod,Virginia]
オーストラリアで建築を学んでから、長年シドニーで建築の設計に従事した。1998年に渡英、AAスクールで建築史および建築理論の修士号を取得後、ロンドンの数ある建築事務所で出版プロジェクトに携わり、現在は、現代建築が専門のフリーのライター、編集者として活動している
塚本由晴[ツカモトヨシハル]
1965年神奈川県生まれ。東京工業大学工学部建築学科卒。1987~88年パリ建築大学ベルビル校(U.P.8)。1992年塚本由晴と貝島桃代によりアトリエ・ワン設立。1994年東京工業大学大学院博士課程修了。同大学大学院准教授、博士(工学)、UCLA、Harvard GSDなどでも客員助教授を務める。「ミニ・ハウス」(新建築住宅特集199901)で平成11年度東京建築士会住宅建築賞金賞、第16回吉岡賞、「ミニ・ハウス」でAmerican Wood Award、「ガエ・ハウス」で建築学会選集、「ハウス&アトリエ・ワン」でグッドデザイン賞を受賞
杉山まどか[スギヤママドカ]
早稲田大学法学部を卒業後、司法試験短答式筆記試験に合格。その後翻訳の仕事に転じ、映像、ノンフィクションの翻訳を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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