内容説明
研究者・技術者にとって、アイデアや研究成果を効果的に伝え、相手を納得させ、動かすコミュニケーション能力は必須である。その中でも英語力、とりわけ各種書類やEメールにおいて、伝わる英文を作る能力がきわめて重要である。本書では、効果的なテクニカル・ライティング(技術・ビジネス英文作成)に必須となる「パラグラフの展開方法」、「効果的なレトリックの10のパターン」、および「ドラフトの修正編集のポイント」について、豊富に例文を挙げながら詳解する。「豆知識」や「練習問題」、また、付録として工業英検問題も収録し、自習用テキストとしても最適。
目次
第1章 パラグラフの展開方法(まずよい要約文をつくる;パラグラフの統一をとる;パラグラフに一貫性をもたせる;パラグラフの明確な構成あるいは展開をはかる)
第2章 効果的なレトリックの10のパターン(報告文(一般に通知する場合)のパターン
説得文(相手を説得する場合)のパターン
レトリックのパターンの文書への応用例)
第3章 ドラフトの修正編集のポイント(パラグラフレベルでのドラフト修正編集;文レベルでのドラフト修正編集)
著者等紹介
片岡英樹[カタオカヒデキ]
国際技術コミュニケーション教育研究所代表、岡山大学医学部非常勤講師(テクニカル・ライティング)、厚生労働大臣認定産業カウンセラー、特許技術翻訳アドバイザー。1964年国立大学工学部卒業後、数社の大手ハイテク企業において、半導体の開発・設計・製造、海外商品企画、貿易(輸出入実務)、海外駐在、海外生産、国際財務・法務(会社設立、連結決算実務)、英文特許業務および海外人事等の国際ビジネスに従事。この間ミシガン大学に派遣されテクニカル・ライティングコースを修了後、国際化要員養成プログラム責任者として、各種英語研修プログラムを企画し約2,000人を指導育成、ならびにテクニカル・ライティング講師として効果的技術・ビジネス英文作成を教育指導。現在独立し、多くの企業、大学、研究所において研究者・技術者のコミュニケーション教育、テクニカル・ライティングの指導啓蒙を行っている。また特許・技術翻訳の指導、効果的ドキュメントの書き方のアドバイザーとしてキャリアカウンセリング、講演出版活動、セミナーを行っており、指導法には定評がある。ミシガン科学工業英語検定1級。日本工業英語協会準会員、日本時事英語学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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