内容説明
マイクロ化学チップとは何か?そして、何ができ、何が変わるのか?それは、手のひらサイズの化学反応装置、すなわち化学版のマイクロチップである。小さくて、速く、高機能であり、健康診断や医療、食品分析、環境計測、物質合成など、おおよそ私たちの生活全般に関わり、化学やバイオの領域に軽薄短小のコンセプトをもたらす新しい技術である。社会と生活を変え新しい産業を創成するこの技術の初歩から世界戦略までを簡潔明瞭に語る。
目次
1 マイクロ化学チップって何?どこまでできている?
2 マイクロ化学チップの仕組み
3 マイクロ化学チップでどう変わる?
4 新しい産業と科学の創成
5 世界の中の位置づけと戦略
6 マイクロ化学チップに必要な技術と研究
7 マイクロ化学チップの実際
8 マイクロ化学チップ搭載マシーンの実際
9 マイクロ化学チップの近未来
10 これから力を入れなければならないこと
著者等紹介
北森武彦[キタモリタケヒコ]
工学博士。1955年東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業(物理・数学コース)。(株)日立製作所エネルギー研究所研究員・東京大学大学院工学系研究科助手・講師・助教授を経て1998年より同教授。同年より神奈川科学技術アカデミー・プロジェクトリーダー併任。専門は、分析化学・応用レーザー分光学・マイクロおよびナノ化学システム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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