内容説明
民間の宇宙旅行が動き出した。数時間の宇宙体験飛行、国際宇宙ステーションへの滞在、月周遊、そして、月面着陸や火星への旅。その実現性を念頭に置きながら、本書では、地球に最も近い天体である月と火星への、これまでの「探検」の歴史と今後の探査計画を、ロケット開発の側面から解説する。純国産ロケットH‐2の開発責任者であり、宇宙開発の歴史と現場を知り尽くした著者が、具体的に、また、技術者や飛行士たちへの愛情あふれる語り口で、宇宙旅行時代への戦略・展望を述べる。
目次
1 誰でも宇宙へ行ける
2 月へ行こうか
3 三五年前には月へ行けた
4 月へ行く日本のセレーネ
5 火星探査、宇宙大国の明暗
6 ふたたび月と火星へ
著者等紹介
五代富文[ゴダイトミフミ]
1932年東京生まれ。東京大学工学部、カリフォルニア工科大学大学院卒業、工学博士。元宇宙開発事業団副理事長、宇宙開発委員会委員。富士精密工業(株)、航空宇宙技術研究所でロケット設計・研究・開発に従事。宇宙開発事業団に転じた後は、H‐2ロケット開発を主導し、大型国産ロケット路線を確立した。国際的には、国際宇宙連盟(IAF)会長、米航空宇宙学会(AIAA)理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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