内容説明
実験化学者が、周囲にあるパソコンやワークステーションを用いて、非経験的分子軌道計算や密度汎関数理論(DFT)計算など計算化学・情報化学を行ううえで必要な知識・方法をわかりやすく学べる。基本知識、実験結果を解析するために必要な基本的な計算、計算化学と情報化学とのかかわりについて簡潔に解説。さらに、実際の研究への計算化学と情報化学の利用方法がわかるよう、主としてGaussianプログラムを用いて、具体的な15の計算化学実験を収載している。計算化学・情報化学と実際の実験結果を組み合わせて研究を行う方法を理解することができる。
目次
計算化学実験の基礎
計算化学と情報化学
実験1 分子構造の最適化
実験2 分子の最適構造とその基底関数依存性
実験3 基底関数重なり誤差
実験4 IR・Ramanスペクトルの計算
実験5 NMRスペクトルへの応用
実験6 時間依存密度汎関数理論(TD‐DFT)法を用いた励起エネルギーの計算
実験7 反応性指数―電荷とフロンティア軌道
実験8 静電ポテンシャル
Menshutkin反応の解析
Diels‐Alder反応と電子相関
等高線図法を用いたEne反応の解析
遷移金属を含む系の取扱い
置換基効果の評価とONIOM法
反応に及ぼす溶媒効果の評価
NMR化学シフト計算結果の実際への応用
著者等紹介
堀憲次[ホリケンジ]
山口大学大学院理工学研究科物質工学系専攻教授
山本豪紀[ヤマモトヒデトシ]
山口大学大学院理工学研究科物質工学系専攻助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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