内容説明
バイオニクスとは、筆者が世界に先駆けて提唱した学際的な新学問である。簡単にいえば「生体機能をたくみに応用・模倣した科学技術」といえる。この科学技術は、21世紀に求められている「人間に優しく」「環境を損なわず」「資源のムダ使いをしない」を実現させるためのアプローチ手法として、今、産業界において、最も注目されている分野である。本書では、バイオニクスの3本柱をなす「バイオエレクトロニクス」「ヒューマニクス(生活環境技術)」「ロボティクス」について、先端事例を豊富に盛りこんで解説する。待望された入門書。
目次
バイオニクスとは?
DNAと遺伝子
組み換えDNA技術とその応用
バイオニクスによって変わる医療
再生医療と生命倫理
農業を変えるバイオニクス
環境分野で活躍するバイオニクス
生物の感覚器官をまねたバイオセンサー
バイオエネルギー
ロボットのしくみ
新しいロボットとその応用
ロボットを賢くするコンピュータ
バイオニクスのすすめ
著者等紹介
軽部征夫[カルベイサオ]
1942年東京都生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。東京工業大学資源化学研究所教授、東京大学先端科学技術研究センター教授、東京大学国際産学共同研究センター長(教授)、放送大学客員教授、東京工科大学片柳研究所教授、独立行政法人産業技術総合研究所先端バイオエレクトロニクス研究ラボ長を経て現在、東京工科大学バイオニクス学部長、産業技術総合研究所バイオニクス研究センター長。東京大学名誉教授
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