感想・レビュー
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壱萬参仟縁
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名古屋市バスのバス停で買って読んだ本。文化政策の原点は、人生は自分が体験し、栄養を摂り、筋肉を運動させ、学習してきたという事実から出発するところにある。自分以外には生きられない人生を生きてきた(122頁、池上先生)。阪本先生が、ケインズの紹介。来るべき時代においては、国民大衆が、古い時代において恵まれた少数者だけに与えられていた美術の楽しみを、味わう。近代世界においては、芸術は古い時代における裕福な階級の庇護に変わるべき新しい後援を要求している。公共団体の仕事は勇気と確信と機会を与える(286頁)。2021/01/28