内容説明
わが国にグリーン・ツーリズムの理念や政策が導入されて、早10年の歳月が経過した。量的拡大から質的な充実へ、行政主導から関係機関の連携へ、リーダー依存から専門的職員の確保による確かな運営へ―当初、西欧初発の理念の導入に抵抗感が多かった農家や地方行政現場においても、ここ数年の間に大きな転換が見られる。本書では、こうした視点から、高い実践志向をもつ農家や住民・行政担当者をはじめ、都市側で真摯にその理念を共有しようとしている学生・大学院生や関連業界の人々にとって、グリーン・ツーリズムの単なる啓蒙・概説書では知り得ない、示唆に富む議論を展開する。
目次
都市農村関係の展開と環境問題
環境社会学とツーリズム論
グリーン・ツーリズムの基本理念・要件・展開条件
イギリスにおけるグリーン・ツーリズムの展開
日本におけるグリーン・ツーリズムの展開
日本型グリーン・ツーリズムの事例(農村民泊;ワーキングホリデー;ラーニングバケーション(長野県飯田市;ツーリズム大学))
日本型グリーン・ツーリズムの実践の課題
環境共生の社会学への視座
著者等紹介
青木辰司[アオキシンジ]
1952年山形県生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程単位取得。秋田県立農業短期大学専任講師、東日本国際大学助教授を経て、2000年4月より、東洋大学社会学部教授。環境共生の社会学への視点から、グリーン・ツーリズムやグランドワーク等、英国の先駆的実践を研究し、日本型の都市農村関係構築について、実践的な提案をめざしている
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