出版社内容情報
《内容》 ●多くの読者の要望に応えて、本質的な内容を簡潔明快に、生化学の全体像をわかりやすく示すこ
とを目的に内容を厳選し全面改訂。コンパクトに再編成。
●分子生物学、細胞生物学の本質的に必要な知識を含み、生化学にとどまらず、生命科学を学ぶすべての学生に有用なテキスト。
■生化学と分子生物学の原理を簡潔、かつ正確に記述■
・生化学の基礎的知識を適切に、親しみやすく、興味のもてる方式で記述
・医学に重要と思われる最新の進歩を反映
・生化学の総覧と知識の整理に最適
■改訂の代表的ポイント■
・アミノ酸とペプチド、タンパク質の一次構造、およびヒトゲノムプロジェクトに関する新しい章を追加。
・酵素の反応機構、リポタンパク質の代謝とコレステロール輸送に関与するレセプター、RNA合成、遺伝子制御、ホルモン作用の分子機構、およびファーマコゲノミクス(薬理遺伝学)の新しく広範な知識を網羅。
・臨床との関連、章ごとの「まとめ」を追加。
・500以上の明確な図表を掲載。
・有用なWebサイト、データベース、オンラインジャーナル等を網羅。
●各章のはじめでその章を学ぶ意義を明確に示し、豊富な臨床医学への応用例、章末のまとめを載せ、学習者の利便を図った。
●最終章には『ヒトゲノムプロジェクト』を取り上げるなど最新の知見もふんだんに取り入れている。
《目次》
生化学と医学/水およびpH
1.タンパク質および酵素の構造と機能
アミノ酸とペプチド/タンパク質:一次構造の決定/タンパク質:高次構造/タンパク質:ミオ
グロビンとヘモグロビン/酵素:作用機序/酵素:反応速度論/酵素:活性の調節
2.生体エネルギー学と糖質および脂質の代謝
生体エネルギー学:ATPの役割/生体酸化/呼吸鎖と酸化的リン酸化/生理的に重要な糖質/生
理的に重要な脂質/代謝の概観/クエン酸回路:アセチル-CoAの異化/解糖とピルビン酸酸化/
グリコーゲン代謝/糖新生と血糖の調節/ペントースリン酸経路とその他のヘキソース代謝経路
/脂肪酸の生合成/脂肪酸の酸化:ケトン体生成/不飽和脂肪酸とエイコサノイドの代謝/アシ
ルグリセラールとスフィンゴ脂質の代謝/脂質の輸送と蓄積/コレステロールの合成,輸送,そ
して排泄/代謝の統合と代謝燃料の補給
3.タンパク質およびアミノ酸の代謝
栄養学的非必須アミノ酸の生合成/タンパク質とアミノ酸窒素の異化/アミノ酸の炭素骨格の異
化/アミノ酸の特殊生成物への変化/ポルフィリンと胆汁色素
4.情報高分子の構造・機能・複製
ヌクレオチド/プリンおよびピリミジンヌクレオチドの代謝/核酸の構造と機能/遺伝子の構成,
複製,修復/RNAの合成,プロセシング,修飾/タンパク質生合成と遺伝暗号/遺伝子発現の制
御/分子遺伝学,組換えDNA技術、ゲノム工学
5.細胞外および細胞内情報伝達の生化学
生体膜:構造,機能/内分泌系の多様性/ホルモン作用とシグナル伝達
6.特 論
栄養,消化、および吸収/ビタミンとミネラル/細胞内におけるタンパク質の輸送と選別/糖タ
ンパク質/細胞外マトリックス/筋肉と細胞骨格/血漿タンパク質と免疫グロブリン/止血と血
栓症/赤血球および白血球/生体異物の代謝/ヒトゲノムプロジェクト
内容説明
多くの読者の要望に応えて、本質的な内容を簡潔明快に、生化学の全体像をわかりやすく示すことを目的に内容を厳選し全面改訂。コンパクトに再編成(約300ページ減、3分の2のボリュームに縮小)。各章のはじめでその章を学ぶ意義を明確に示し、豊富な臨床医学への応用例、章末のまとめを載せ、学習者の利便を図った。最終章には『ヒトゲノムプロジェクト』を取り上げるなど最新の知見もふんだんに取り入れた。本書は分子生物学、細胞生物学の本質的に必要な知識を含み、生化学にとどまらず、生命科学全体の輪郭を示した、医学生はもちろん、生命科学を学ぶすべての学生に有用なテキストである。
目次
1 タンパク質および酵素の構造と機能
2 生体エネルギー学と糖質および脂質の代謝
3 タンパク質およびアミノ酸の代謝
4 情報高分子の構造・機能・複製
5 細胞外および細胞内情報伝達の生化学
6 特論
著者等紹介
上代淑人[カジロヨシト]
京都大学医学研究科特任教授・東京大学名誉教授
市山新[イチヤマアラタ]
浜松医科大学副学長
産賀敏彦[ウブカトシヒコ]
川崎医療福祉大学副学長・岡山大学名誉教授
小沢敬也[オザワケイヤ]
自治医科大学内科学講座血液学部門、分子病態治療研究センター遺伝子治療研究部教授
川崎尚[カワサキタカシ]
広島大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。