内容説明
「恋」をするようなワクワクとした気持ちで、美の楽問(ラクモン)の扉を開きましょう。“モナ・リザ”、エステ・サロン、森村泰昌作品、紫式部とプラトン、女優、ふたりのビッグショー、九鬼周造、和辻哲郎、タカラヅカ、現代いけばな等、ユニークで多彩な題材を満載。―「恋心」をキーワードに、「美」を楽しむ方法を探る芸術・文化論。楽しんで読める、新しい切り口の美学の入門書としても最適。
目次
プロローグ 「美楽」のススメ―ええっ、こんなふうに美を楽しんでいいの?(「楽しいはずの美が楽しめない」からはじめる;美が楽しめるようになるための「こころ」と「おこない」の改革)
第1部 美を楽しむ「こころ」の改革―美への恋心で、美的趣味でなく(恋心で美を楽しむ、美的趣味でなく;美への恋心を教え導く 美楽家としての紫式部とプラトン―「雨夜の品定め」(『源氏物語』)と『饗宴』
恋心家/女優―女優はすでにザルツブルクの小枝として輝く?)
第2部 美を楽しむ「おこない」の改革―恋心で異文化になる(私のオススメの四つの部屋;日本ばなれ文化の作り方―シェイクスピアをタカラヅカで;タカラヅカのレビュー・デザイン―シェイクスピアが似合わない、忠臣蔵で似合う自信がついた)
エピローグ 異文化の楽しさに連なり越える/連歌・連花
著者等紹介
岡林洋[オカバヤシヒロシ]
1952年大阪市生まれ。1983年大阪大学大学院修了。1992年~94年までフンボルト財団奨学研究員(於ミュンヘン大学)。1997年学位(文学博士)を大阪大学より授与される。大阪芸術大学(1986年~)、同志社大学(1990年~)、各専任講師を経て、現在、同志社大学文学部文化学科教授(美学・芸術学)
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