内容説明
環境について考えるとき、いろいろな疑問が次から次へと湧いてくる。ある環境問題を解決しようと努力して、しばらくたって振り返ってみたら、やってきたことが、環境を破壊する結果となっていた、ということが起こりかねない。よく調べてみると、そのようなことが、すでに起こっていることに気づくはずである。このような現状にあって、環境を考えるときの考え方を身に付けておくことは、自分自身のためだけでなく、世の中の役に立つはずである。本書では、複雑多様な環境問題から、いくつかの例を取り上げ、環境問題解決のために何かをしようとするとき、考えるべきことを示した。太陽光発電、電気自動車、ゼロエミッション、これらの技術・製品は本当に環境にやさしいのだろうか。環境問題を原点に立ち返って考えてみたい人のための格好の入門書。
目次
1 悩みの種
2 ゴミを出さないでください
3 ただのエネルギーありませんか
4 環境がよくなるというけれど
5 となりの環境問題
6 どうする廃棄物
7 未来の地球のためなら
8 保護すべき自然
9 暮らしやすい生活
著者等紹介
平野敏右[ヒラノトシスケ]
東京大学名誉教授。2001年独立行政法人消防研究所理事長、現在にいたる。東京大学時代、システム安全・環境工学論、エネルギー安全工学特論、環境システム工学特論などの講義を担当。現在ケンタッキー大学客員教授、ハバロフスク工科大学名誉教授、国際火災安全科学学会会長、国際燃焼学会常務理事など、国際的にも活躍中
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