内容説明
イギリスにキリスト教が伝わっておよそ一五〇〇年、この間に異民族の侵入、宗教改革、内戦など大きな変革をくぐりぬけて今日の大聖堂がある。その歴史の重みを思うとき、長大な時の流れ中に足跡を残してきた人びとを思うとき、なんともいえぬ感動に震える。この巨大な建築物をうち建てた人びとの素朴な信仰に思いをはせると、畏敬の念と同時に、神より他に頼るもののなかった人びとの営みに哀れを思わずにはいられない。一方、信じるものを失ったわれわれの心の貧困さに比べて、中世の人びとはいかに心豊かであったことか。
目次
第1章 大聖堂ことはじめ
第2章 ロンドン・イングランド南東部
第3章 イングランド東部
第4章 イングランド西部・南西部
第5章 イングランド中部
第6章 イングランド北部
著者等紹介
石原孝哉[イシハラコウサイ]
1943年、山梨県生まれ。駒沢大学教授
市川仁[イチカワヒトシ]
1952年、静岡県生まれ。中央学院大学助教授
内田武彦[ウチダタケヒコ]
1932年、千葉県生まれ。愛知大学名誉教授
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