内容説明
市壁をもっていた時代に成熟した都市が、いまなお人々を魅きつけるのはなぜか。世界中のこれらの都市では、市民の手による自分たちの地域社会『両側町(street centered community)』がつくられ、積極的に維持されていた。本書では、そのようなアメニティ都市は、自然生態系の一部に組み込まれていること、および、現代都市の病理を自然生態系とのつながりの中で明らかにし、快癒へのパラダイムを示す。
目次
第1章 都市と自然生態系とのつながり
第2章 細胞と生理的隔離のしくみ(discrete viability)
第3章 新しい視点による生態系の分類
第4章 自然生態系の成り立ち
第5章 有限性をもっていた都市
第6章 人間のための都市像
第7章 これまでの都市に関する考察と本論のキーワード