内容説明
アーミッシュの生き方が理想的か、と問われても今の著者は答えを持っていない。ただ言えることは、古めかしく見える彼らの考え方、生き方のなかに、私たちの未来への示唆が多く含まれているのではないか、ということである。
目次
1 ロヴァーンの結婚(洗礼の日;ロヴァーンの結婚 ほか)
2 畑の小鳥たち(サンデー・チャーチ・スクール;偉大なミミズ ほか)
3 ジョアナの一日(ダウン・オン・ザ・ファーム;オークリッジ・スクールの一日 ほか)
4 アーミッシュのキッチンから(アーミッシュのクックブック;サラとモウディのキッチン ほか)
おわりに アーミッシュ・カントリーへの誘い(アーミッシュ・カントリーの現実;アーミッシュ・カントリーを訪れる際の注意)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アクビちゃん@新潮部😻
33
【図書館】前に読んだ「アーミッシュ・キルトと畑の猫」は、登場人物が多く関係が分かりにくかったが、この本は家族と関係図が掲載されていて関係が分かりやすく良かった。「アーミッシュの生き方が理想か、と問われても今の私には答えを持っていない。ただ、言えることは、古めかしく見える彼らの考え方、生き方のなかに私たちの未来への示唆が多く含まれているのではないか、ということである。」これは、作者からのメッセージです。2017/01/28
ミス レイン
6
学術寄り内容かと思ったら、アーミッシュ村の滞在記のようなものだった。だからこそ物足りなく感じる部分もあれば、雰囲気がよく伝わる部分もあり。アーミッシュについて、なんとなくのイメージが少しだけ具体的になった。一定の年齢になったら規律に従って生きるかどうか選べることを知り、語源が再洗礼派から来ていることを知る。規律上、必要以上にオープンではないけれど、閉塞的なわけでも排他的なわけでもない。「文明がこの先人間社会に何をもたらすか」その問いかけから発する真摯な取捨選択が彼らの生活と絆の基盤なのだろう。2019/01/09
バーベナ
5
彼らが拒否しているのは、文明ではなくそれが『もたらすもの』。アーミッシュの生活は忙しい。大家族のうえに、家の修繕、家畜の世話、食料調達、ほぼ毎週ある寄り合いには手料理。遠くから眺めるだけだけれど、思考するよりもまず手を動かす生活というのは健全だなぁと思う。2017/08/22
こめんぶくぶく
4
他の旅本や色んな土地のルポ本にあるような強い刺激はなく、一貫して流れている空気は心をまるごと温かく包み込んでくれるような土の香り。恐らくアーミッシュの生活にただ単に好奇心を持ってズカズカ入り込むようなスタンスの人間が少なからずいる(と想像する)中で、この著者は全くの自然体で力みなくアーミッシュの人々と同じ穏やかな空気を共有しているからこそ伝わるものだと思う。言葉や人種を越えて、人はどんなことを大切にしているかで通じ合い本当の意味での信頼関係が築けるのだと私自身も経験から強く感じる。2015/12/29
Carlos
4
シンプルライフのお勉強続き2015/03/10