内容説明
世界の文化と混ざり合い、明確な「顔」を持たなくなった現代の日本文化の中で、芸術家たちは、いかにして「自分が自分であること」を確認しようとしているのか―。
目次
第1部 ポストモダンな日本―終わるものとはじまるもの(司馬江漢―和風でもなく、唐画でもなく;磯崎新―空虚な記号の帝国、日本;川俣正―ポスト産業化社会へ)
第2部 文化論から見なおされた現代アートの日本(文化論による芸術研究、是か非か;日本の伝統とアヴァンギャルド―文化をクロスオーバーする芸術家勅使河原宏;現代のネイティブな日本の芸術家―ポスト・コロニアルな松沢宥;トランス・ジェンダー/性差を越えて―田原桂一、勅使河原宏、川俣正)
第3部 W・ヴェルシュの日本文化論(特別寄稿W・ヴェルシュ「開かれたものと閉じられたもの 日本の印象」)