内容説明
聖書の記述はすべて真実であるという立場に対し、聖書考古学は科学的・実証的な立脚点から聖書の背景について多くのことを教えてくれる。聖書にゆかりのある古代都市の発掘から、聖書の記述が史実とは異なることがわかる場合もあるし、反対に、創作や伝承と思われていたことが事実であると証明された例も少なくない。本書では、聖書考古学の最新の成果をふんだんに盛り込みながら、旧約聖書にくりひろげられるイスラエル民族の波瀾の歴史を案内していく。
目次
序章 旧約聖書の世界へ
第1章 族長時代
第2章 出エジプト時代
第3章 カナン定着時代
第4章 統一王国時代
第5章 分立王国時代
第6章 単立王国時代
第7章 捕囚時代とユダヤ教の成立