内容説明
「死の舞踏」は、東方あるいはエジプトに起源をもち、ヨーロッパ中世における民衆文化として華開いたもので「死者たちが真夜中に墓場から現われ、墓地で舞踏をくり広げたあと、生きている者の中から新たな犠牲者を要求する」という観念にもとづき、やがて「死」が様式化して描かれるようになったものである。本書では、この観念と様式の変遷を歴史的に辿るとともに、有名なホルバインや、ダグレイの作品を中心に、図像化された「死」の姿を紹介する。
目次
1 歴史的背景
2 『ダンス・マカーブル』
3 ハンス・ホルバイン作『死の舞踏』(1538年、1545年、1562年)
4 リチャード・ダグレイ作『死の所業』(1822年、1827年)
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